『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』などで知られる漫画家・柴門ふみの最新作『同窓生~人は、三度、恋をする~』(小学館刊)が、俳優の井浦新主演でドラマ化され、7月期のTBS系「木曜ドラマ劇場」枠(通常21:00~)で放送されることが23日、明らかになった。
3年ぶりとなる柴門ふみ作品のドラマ化。「懐かしいラブストーリーを人々が求めているんだというメッセージを柴門先生からもらった気がする」と原作から受け取った同局プロデューサーが、恋愛ドラマの需要を信じドラマ化を決意した。本作は、同窓会で再会した同窓生たちの大人の恋の物語。25年ぶりに再会した健太とあけひ、遼介と薫子が、恋に走り出したい思いと現実の中で揺れる様を描く。
主演は、連ドラ初主演の井浦新が務め、会社を辞めて妻子と離婚し、実家のクリーニング店を継いだ柳健太を演じる。ヒロインの鎌倉あけひ役は、井浦と初共演となる女優の稲森いずみ。健太とあけひは、同窓会で再会し、惹かれ合う。そして、中学時代クラス一の美少女で秀才だったが、失恋により男性不信となった独身薬剤師の広野薫子役は、女優の板谷由夏が演じる。薫子は、松岡昌宏演じるプレイボーイ、桜井遼介に「俺は、きみがいいんだ。一生に一人の女だ」と言われ、妻子ある遼介に恋に落ちる。
「本当に光栄なこと」と連ドラ初主演を喜ぶ井浦新は、クランクインに備え、クリーニング店でクリーニングの修業中。また「ご本人(井浦)の意向で、世代を象徴するために、健太がガンプラが好きという設定に」とプロデューサーが明かすように、積極的に役作りに取り組んでいるという。井浦は「本当にさまざまな方たち(視聴者の方々)がいるべき内容なので、とことんけなしていただきたいですし、とことん興味を持っていただきたいです」と語り、「見ていただく方たちの心に引っかき傷を作っていけるような作品にしていきたい」と意気込んでいる。
ヒロイン役の稲森いずみは「留学から帰ってきて初めて見た日本のドラマが『東京ラブストーリー』だったので、柴門先生とのご縁を感じました。すごくいい作品をたくさん残されている柴門先生の作品に出演できることになり、とてもうれしく思います」と感激。また、板谷由夏は「今年の夏は薫子を生き、友と過ごし、恋をして、突き進んでいきたい」と気合のコメント。遼介役の松岡昌宏も「(遼介は)プレイボーイを忘れないギラギラした感じがありつつも、ちゃんと一本の軸をもっている、そんなイメージですね。遼介同様、僕も成長していきたい」と話している。