ASUSTeK Computerは23日、ゲーミングブランド「R.O.G.」のグラフィックスカードとしてRadeon R9 290Xを搭載した「MATRIX-R9290X-P-4GD5」を日本市場向けに発売した。価格はオープンで、店頭予想価格は93,000円前後。
液体窒素冷却に対応したオーバークロッカー向けモデルで、基板上に配置されたスイッチを通常状態の「STD」から「LN2」に切り替えることで、GPUの電力ターゲットや過電圧保護、過電流保護といった機能をオフにできる。また、極冷時にメモリの霜を溶かす「Memory Defroster」を搭載。メモリ周りが凍結することで起動に失敗する「コールドバグ」を軽減することができる。
通常の冷却にはヒートパイプをGPUに密着させた強力クーラー「DirectCU II」を搭載。ブロアーファンと通常のファンのハイブリッド構造をした「CoolTechファン」を用いることで、通常のファンと比べて広い範囲に強力な風を送ることが可能となり、優れたエアフローを実現するという。
ASUSが独自にカスタマイズした高耐久高性能部品「Super Alloy Power」による性能向上や、デジタル電源回路(14フェーズ)を採用することでオーバークロック時の安定性を高めている。
主な仕様は、ベースコアクロックが1,050MHz、メモリクロックが5,400MHz、メモリが512bit接続のGDDR5 4GB、PCとの接続バスインタフェースがPCI Express 3.0 x16。映像出力インタフェースはHDMI×1、DVI-D×2、DisplayPort×1。補助電源コネクタは8ピン×1 + 6ピン×1。本体サイズは約W297×D152×H41mm。