比較的昔から問題が存在しながら、最近になりクローズアップされたiPhoneにおけるiMessage問題。つい先日にはiPhone 4からGalaxy S5に乗り換えた米カリフォルニア州在住のある女性が同問題で損害を被ったとして、集団訴訟を起こしたことが話題になっている。だが最新報道によれば、米Appleではすでにサーバ側での問題を修正済みで、あとは今後のiOSアップデートでユーザー個々のデバイスの修正を行っていく予定だという。
同件はRe/codeが5月22日(米国時間)に報じている。同問題では、iPhoneユーザー間でiMessageのネットワークが構築された後、同ネットワーク内のiPhoneユーザーがiMessage非対応デバイス(例えばAndroid)に乗り換えると、他のiMessageユーザーがそれを認識できず、iMessage経由でのメッセージ送信が行えなくなるというもの。iPhoneでは実質的に携帯本来のショートメッセージサービスであるSMS/MMSとiMessageが統合されているため、他のプラットフォームへの乗り換えを阻害する要因として認識されていた。前述の訴訟も、この点を突いたうえで不正競争防止法の観点から損害賠償請求を行っている。
同記事の中でAppleでは下記のように声明を出している。
We recently fixed a server-side iMessage bug which was causing an issue for some users, and we have an additional bug fix in a future software update. For users still experiencing an issue, please contact AppleCare. (われわれは一部ユーザーで問題を起こしていたサーバ側のiMessageのバグを最近修正しており、さらなるバグ修正を将来のソフトウェアアップデートで提供する。まだ問題に直面しているユーザーはAppleCareに連絡をとってほしい)
正確な時期は不明だが、iMessage問題も比較的直近のタイミングで他のバグとともにソフトウェアアップデートで修正される可能性が高いとみられる。