ビー・エム・ダブリューは、クーペ(2ドア)、カブリオレに続く「4シリーズ」の第3弾「4シリーズ グラン クーペ」を、全国のBMW正規ディーラーで6月21日から販売開始すると発表した。クーペスタイルと実用性を高次元で両立した革新的コンセプトを持つ。
「4シリーズ」は、従来の「3シリーズ」のクーペモデルを独立させ、格上げした新しいシリーズで、これまでに2ドアのクーペとカブリオレが発売されている。今回発表された「4シリーズ グラン クーペ」は、クーペモデルの美しさと、4ドアモデルの機能性を高次元で融合したBMW初のプレミアム・ミドル・クラスの4ドアクーペとなっている。
スタイリングはBMW伝統のショートオーバーハング、ロングエンジンフード、後方に配置されたキャビンを持ち、流麗なプロポーションを実現。2ドアのクーペより112mm延ばされたルーフラインが優美さを強調し、サッシュレスの伸びやかなガラス・エリアと相まって、4枚のドアを持ちながらもエレガントで美しいスタイリングとしている。
同時に高い快適性、実用性を確保すべく、室内のヘッドルームを拡大して居住性を向上。ラゲージルーム容量は2ドアのクーペに比べて35リットル拡大した480リットルとした。リヤ・シートのバックレストをすべて倒すと、最大1,300リットルまで拡大可能。テールゲートは、荷物で両手がふさがった状態でも足もとの操作で開閉できるスマート・オープナー機能を装備する。
エンジンは全モデルに、ツインスクロールターボチャージャー、高精度ダイレクトインジェクション、ダブルVANOS、バルブトロニックを組み合わせたBMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。高効率8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせで、スポーツ性と燃費性能を両立した。ハンドリング面でも、前後重量配分を約50対50とし、フロントセクションに「4シリーズ」専用のボディ強化対策を施すことで、ステアリング精度やレスポンスを向上させた。
装備面では、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱を警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、車載の通信モジュールを利用してつねに乗員の安全と車両の状態を見守る「BMW SOS コール」および「BMW テレサービス」など、利便性と安全性に優れた機能を標準装備する。BMWのクーペモデルでは初めて、インテリジェント4輪駆動システム「xDrive(エックス・ドライブ)」を搭載した「ニューBMW 420iグラン クーペ xDrive」も設定した。
ラインアップは3種類のエンジンと2種類のトランスミッションで合計12モデルに及ぶ。価格は2.0リットルエンジンと8速ATの「420i グラン クーペ」が516万円、2.0リットルエンジンと8速スポーツATの「428i グラン クーペ ラグジュアリー」が670万円、3.0リットルエンジンと8速ATの「435i グラン クーペ Mスポーツ」が803万円などとなっている。