観光庁は21日、2014年1~3月期の訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。それによると、訪日外国人の旅行消費額は前年同期比48.5%増の4,298億円となり、2010年の調査開始以降、1四半期で初めて4,000億円を突破し、過去最高を記録した。
国・地域別に旅行消費額を見ると、中国が前年同期比127.4%増の1,188億円(構成比27.6%)でトップ。以下、台湾が同67.4%増の726億円(同16.9%)、韓国が同9.7%減の497億円(同11.6%)、米国が同11.6%増の281億円(同6.5%)、香港が同36.6%増の278億円(同6.5%)と続き、上位5カ国が全体の69.1%を占めた。
1人当たりの旅行支出は前年同期比16.5%増の14万9,523円。国・地域別に見た場合、中国は買物代や飲食費などが前年同期比約4割増え、同21.5%増の24万8,432円で1位。このほか、台湾は同14.8%増の12万1,720円、香港は同4.4%増の14万4,461円、米国は同0.2%減の14万5,898円、韓国は同10.2%減の7万3,238円となった。
訪日外国人数は前年同期比27.5%増の287万5,000人。国・地域別では、中国が前年同期比87.2%増の47万8,205人、台湾が同45.9%増の59万6,623人、香港が同30.9%増の19万2,603人と、これら3カ国が大幅に伸びた。