楽天と東芝はこのほど、基礎体温をもとに情報を提供する両社共同の女性向けサービス「楽天キレイドナビ」の新機能「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」を用いて女性ホルモンバランスを分析し、その結果を発表した。調査は 2013年3月12日から2014年3月12日の間、一定期間以上体温データを入力したキレイドナビ会員からランダムに抽出された25歳~44歳の女性1,000人のデータを元に行った。
理想の「キレイ2層タイプ」は3人に1人
新機能「体温タイプ判定」では、1生理周期の基礎体温計測の結果から基礎体温グラフの特徴を分析し、キレイドナビ監修者 吉村泰典氏の「吉村6分類」に基づき、「キレイ2層タイプ」「高温期じわじわタイプ」「高温期ギザギザタイプ」「低温期長めタイプ」「高温期短めタイプ」「高温期不明タイプ」の6つに大別される体温タイプから、自分の体温タイプを判定することができる。
今回全体の体温タイプ別の分布を調べたところ、ホルモンバランスが整った理想的な状態である「キレイ2層タイプ」の女性は、全体のわずか3分の1であることがわかった。 また、最も多かったのは、高温期の体温が安定せず、体温が低くなる日がある「高温期ギザギザタイプ」で、全体の約40%にのぼった。「高温期ギザギザタイプ」の人は、黄体ホルモンの分泌が安定しないため、妊娠しにくい傾向があるとのこと。
25~29歳女性の約1割が「高温期不明タイプ」
年代別で体温タイプを調査した結果、25~29歳の女性の約1割が、 ホルモン分泌そのものが不安定であり、排卵していない可能性も考えられる「高温期不明タイプ」であることが分かった。 無理なダイエットや、ストレスの多い仕事等、女性ホルモンが安定して分泌しにくい生活環境が原因とも考えられるという。
年齢が若いほどホルモンバランスが乱れている
さらに、連続した3生理周期分の体温タイプ判定結果からホルモンバランス状態を分析する「ホルモンバランスチェック」機能により、年代別でホルモンバランスの信号を調査した結果、 要注意状態であることを示す赤信号が最も多いのは、25歳~29歳であることが分かった。 この年代の赤信号率は28%と、平均より10%も高かった。