格安で海外旅行をしたいなら、低コスト航空会社(LCC)を活用しない手はない。通常運賃でさへ大手キャリアの半額以下ということも多く、中国・上海に本社を置く春秋航空が関西-上海線就航記念で1円セールを実施したのは記憶に新しい。そこで2014年5月現在、日本に就航しているLCC国際線をまとめてみた。
東京からは成田・羽田のほかに茨城も
まず、関東からのLCC直行便で海外旅行を考えるなら、成田空港・羽田空港・茨城空港が拠点になる。
成田からの直行便だと、バニラエア(韓国/ソウル、台湾/台北行き)、済州航空(韓国/ソウル行き)、エアプサン(韓国/釜山行き)、イースター航空(韓国/ソウル行き)、スクート(台湾/台北行き)、セブパシフィック(フィリピン/マニラ行き)、ジェットスター(オーストラリア/メルボルン(タラマリン),ケアンズ,ゴールドコースト行き)などがある。
一方、羽田からの直行便だと、エアアジアX(マレーシア/クアラルンプール行き)と香港エクスプレス(香港行き)が、茨城からの直行便だと春秋航空(中国/上海行き)がある。
これらはあくまでも直行便なので、便を乗り継いで旅先を拡大することも可能だ。例えばスクートはシンガポールが起点になっているため、台湾から韓国やシンガポールへ、シンガポールからオーストラリアやタイ、中国に向かうことができる。また、エアアジアXでは起点であるマレーシアを経由して、インドネシアやオーストラリア、タイ、シンガポールなどにも行ける。
関空からはPeachだけじゃない!
関西空港が拠点のLCCと言えばPeachをイメージする人も多いだろうが、Peach以外のLCCも多く就航している。まず、Peachの国際線では韓国(ソウル,釜山)と香港、台湾(台北,高雄)を運航している。
そのほか、済州航空(韓国/ソウル(仁川,金浦)行き)、イースター航空(韓国/ソウル行き)、エアプサン(韓国/釜山行き)、春秋航空(中国/上海行き)、香港エクスプレス(香港行き)、セブパシフィック(フィリピン/マニラ行き)、エアアジアX(マレーシア/クアラルンプール行き)、ジェットスター(オーストラリア/ケアンズ、フィリピン/マニラ、台湾/台北行き)などがある。
LCCを意識した、低コストで運用できる新ターミナルの建設・運用を視野に入れている中部国際空港(セントレア)でも、LCCの就航が増えている。国際線では現在、済州航空(韓国/ソウル(仁川,金浦)行き)、セブパシフィック(フィリピン/マニラ行き)、エアアジアX(マレーシア/クアラルンプール行き)などがある。
九州の拠点は福岡・佐賀・長崎・沖縄
また、九州からLCCで行く海外旅行だと、拠点は福岡空港のほか、佐賀空港・長崎空港・那覇空港になる。まず、福岡からはエアプサン(韓国/釜山行き)、ティーウェイ航空(韓国/ソウル行き)、済州航空(韓国/ソウル行き)、香港エクスプレス(香港行き)などがある。なお、6月27日にはジェットスターがタイ/バンコク線を就航する。
また、佐賀からは春秋航空(中国/上海行き)とティーウェイ航空(韓国/ソウル行き)が、長崎からはジンエアー(韓国/ソウル行き)が、那覇からはPeach(台湾/台北行き)とジンエアー(韓国/ソウル行き)がある。
そのほかのエリアでは、新千歳空港からはジンエアー(韓国/ソウル行き)とティーウェイ航空(韓国/ソウル行き)が、高松空港からは春秋航空(中国/上海行き)がある。
各空港へのアクセスも国内を飛ぶLCCを活用すれば、海外旅行に二の足を踏ませる「料金」という問題がクリアになってくるかもしれない。一方、「最終目的地にたどり着くまで時間がかかる」「出発・到着時刻が深夜になることもある」など、LCCならではの悩みどころもある。まずは自分の優先順位を考え、その条件にマッチしたLCCをうまく活用してみよう。
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