カメラ記者クラブは20日、「カメラグランプリ2014」の受賞結果を発表した。カメラグランプリは国内の写真、カメラ専門誌の担当記者で構成するカメラ記者クラブが主催し、最近1年間に発売されたカメラの中から優れた製品を選ぶアワード。今回はニコンの製品が大賞とあなたが選ぶベストカメラ賞、レンズ賞のトリプル受賞を達成した。
カメラグランプリ2014の大賞、あなたが選ぶベストカメラ賞のダブル受賞となったのはニコンの「Df」。選考理由は、操作性、基本性能の高さや、「肩の力を抜いて撮影に臨む」というデジタル全盛期の昨今の潮流からすれば新鮮なスタイルの提案、新たな層を取り込んだという点。あなたが選ぶベストカメラ賞は一般ユーザーが選定する賞で、一般的なデジタル一眼カメラとは異なったコンセプトが評価された。
レンズ賞はニコンの「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」。絞りや撮影距離の変化による描写の違いを1本のレンズで味わえる点が評価された。
カメラ記者クラブ賞には、オリンパスの「OM-D E-M1」、キヤノンの「EOS 70D」、リコーの「RICOH THETA」が選ばれた。オリンパスの「OM-D E-M1」は防塵防滴性能、小型軽量のボディ、基本性能の高さなどが受賞の理由。キヤノンの「EOS 70D」はライブビュー撮影時のAF性能の向上、タッチパネル操作対応のバリアングル液晶モニターの搭載などが評価された。リコーの「RICOH THETA」はワンショットで手軽に上下左右を含む360度の全天球パノラマを撮影でき、インターネットに公開、共有できるカメラ。これまでにないコミュニケーションツールとしてのカメラ、というコンセプトが新鮮、などの選評を受けた。