ライオンはこのほど、家族が入浴する時間帯とその背景について意識・実態調査を実施した。調査対象は30~60代の主婦616名で、調査時期は2014年3月。
家族の入浴時間について |
半数以上の家庭が"バラバラ入浴"
家族の入浴時間帯についてたずねたところ、家族が続けて入浴しない"バラバラ入浴"をしている家庭は全体の半数以上(57.6%)になることがわかった。その理由としては、「入浴したい時間帯が異なる」(50.0%)、「入浴できる時間帯が異なる」(46.9%)が多く挙がった。
また、週の半分以上の頻度で"深夜入浴(23時から翌朝5時の入浴)"をする家族がいる家庭は32.0%に上った。家族ごとの深夜入浴の頻度を見ると、妻(自分)、夫、子供のいずれも2割近くが「ほぼ毎日」と回答している。特に妻(自分)に関しては、パートタイム等も含む有職(ゆうしょく)の場合の深夜入浴頻度はさらに高く、21.2%が「ほぼ毎日」と回答する結果となった。
また、子供の入浴が遅くなる理由としては、小学生では「塾や習い事」「テレビを見る」、中学生では「勉強が忙しい」、高校生では「メールやスマートフォン」、18歳以上では「遊びに行って帰宅が遅い」という回答が多かった。
"バラバラ入浴"は黒カビが生えやすい?
家族の入浴時間のバラつきによる悩みについて聞いたところ、「光熱費がもったいない」(73.4%)という回答に次いで多かったのが「カビや汚れがつきやすい」(30.0%)という回答だった。
また、「浴室に黒カビが生えやすいか」とたずねたところ、"バラバラ入浴家庭"の67.9%が「生えやすい」と答え、"続けて入浴する家庭"(57.2%)よりも生えやすい傾向にあることがわかった。黒カビの生える頻度については、"バラバラ入浴家庭"では浴室を清掃後「2週間以内に生える」(21.4%)、「3週間程度で生える」(14.3%)と1カ月以内に黒カビが発生する家庭が4割近くに及び、"続けて入浴する家庭"(26.4%)との差が開く結果となった。
これについて同社は、"バラバラ入浴家庭"では浴室が乾く間がないことから、黒カビの生えやすい環境になっている、と分析している。