三菱電機は5月21日、冷蔵庫の最上位モデル「WX」シリーズ「MR-WX71Y」「MR-WX61Y」を発表した。MR-WX71Yは6月27日発売で、MR-WX61Yは8月下旬発売。価格はオープンで、MR-WX71Yの推定市場価格は420,000円前後(税別)。MR-WX61Yの推定市場価格は、現時点では不明だ。

「WX」シリーズの「MR-WX71Y」(左)と「MR-WX61Y」(右)

内容積が大きい冷蔵庫には、広い設置場所が必要だ。WXシリーズでは、薄型断熱構造「SMART CUBE」を採用している。SMART CUBEは、真空断熱材とウレタンによる断熱構造。従来よりも狭いスペースにウレタンを均一に充填し、断熱構造全体を薄型化している。これにより、定格内容積705LのMR-WX71YはW800×D738×H1,821mm、定格内容積605LのMR-WX61YはW685×D738×H1,821mmというサイズを実現。MR-WX71Yの横幅800mmは、9年前に発売された同社の冷蔵庫「MR-W55H」と同じだが、定格内容積はMR-W55Hの545Lから160L増えている。

新機能の「氷点下ストッカー」を搭載。氷点下ストッカーは、0°Cよりも低い温度になっても凍らない過冷却現象を利用した機能。これまで、チルドルームでも約4日しか保存できなかった牛ひき肉を約7日間保存可能となった。

冷蔵室内の温度制御の方法も変更。従来は、冷蔵室内の温度が設定値の上限に達すると冷却をスタートし、下限に達すると冷却をストップするという制御が行われていた。それに対してWXシリーズでは、上限と下限の中央に目標温度を設け、冷蔵室の温度と目標温度の差をリアルタイムに検知して冷却を行う。食品の鮮度を保つきめ細かな温度制御が可能になっているとともに、省エネ性能もアップした。

室温制御のイメージ

冷蔵室の棚は、すべてガラスシェルフを採用。中段には棚の左右で高さを変えられるセパレートガラスシェルフを採用。背の高い食品も効率的に収納することが可能だ。

2モデルとも、6ドアセンター開きの"フレンチドア"タイプ。冷蔵室の容積は、MR-WX71Yが379Lで、MR-WX61Yが327L。野菜室の容積は、MR-WX71Yが134Lで、MR-WX61Yが114L。瞬冷凍室の容積は、MR-WX71Yが46Lで、MR-WX61Yが40L。冷凍室(氷室を含む)の容積は、MR-WX71Yが146Lで、MR-WX61Yが124Lとなっている。MR-WX71Yの年間消費電力量は240kWh/年。発売が先になるMR-WX61Yの年間消費電力量は、現時点では未定。