広島県は、「しまなみ海道サイクリングロード」をはじめ、「とびしま海道サイクリングロード」「さざなみ海道サイクリングロード」「かきしま海道サイクリングロード」の4つのサイクリングロードを整備している。
地図なしでサイクリングが楽しめる
瀬戸内サイクリングロードは、4つのサイクリングロードがネットワーク化されている。いずれのサイクリングロードにおいても、車道に推奨ルートを明示するブルーラインと距離標の路面標示がされている。
「ブルーライン」は、車道左端に幅20cmに設置している。ラインはサイクリング推奨ルートを明示し、多くの人に分かりやすい案内を行うために設置した。ルートがひと目で分かるため、サイクリング中にルート確認のために地図を広げるといった作業をすることなく、「ノー・マップ・サイクリング」が楽しめる。
また、ブルーラインは左側走行の原則に対する注意を喚起することと、自動車運転者に対して自転車への注意を喚起することも目的としている。ラインは細かな粒状の突起により滑り止め効果もある。通常のラインと比べて濡れても滑りにくいため、濡れた路面でも安心して走行できるという。
加えて、ラインとあわせて1kmおきに路面に距離標示を整備した。標示は瀬戸内サイクリングロードの推奨ルート上における目的地までの距離を示している。推奨ルート以外から訪れた人に対しても方向を示すため、主要交差点では距離表示のない方向標示も設置した。なお、さざなみ海道サイクリングロードは5kmおきに距離標を設置している。