映画『青天の霹靂』のプレミア試写会が20日、都内で行われ、キャストの大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとりが出席した。
本作は、劇団ひとりの同名小説を原作に、自ら初監督と出演も果たした家族の物語。売れないマジシャンの晴夫(大泉)は、ある日、雷に打たれて40年前にタイムスリップしてしまう。若き日の父親・正太郎(劇団ひとり)と母親・悦子(柴咲)に出会った晴夫は、自身の出生の秘密を知ることになり――というストーリーで、映画は24日から全国公開。
青いレインコートを着た観客でいっぱいの会場に、主演の大泉は「ビニールくさっ!」と突っ込みつつ、「みんなにキャーキャー言われるから、映画に出るより宣伝の方が好き」と黄色い歓声にニンマリ。作品について、柴咲が「初監督作品とは思えない。自分も出てるけど感動しました。家族愛が描かれた温かい映画」と大絶賛すると、大泉も「劇団ひとりは天才。自分のシーンで泣いちゃった。良い作品を作ったんだから、キスを我慢してる場合じゃない!」と、ひとりがレギュラー出演している番組『ゴッドタン』を引き合いに出して笑わせていた。
また、「大泉さんはサービス精神旺盛で、気を遣って色々としゃべってくれる。監督はしゃべってくれないし社交性がないけど、人間力が高い」と柴咲に称されたひとりは、マシンガントークが止まらない大泉に「すげーしゃべるから本当に助かるけど、さっき打ち合わせで宣伝部に『泣ける雰囲気で』って言われたの聞いてた?」とぴしゃり。21日は大泉の故郷である北海道での舞台あいさつを控えており、大泉から「2、3日前から肉と魚は食うな」と命じられたというひとりは、最後に瞳をうるませながら「昨日からソーメンしか食べてません……。札幌で美味しいものを食べます!」と、強制的に涙の演出をして笑いを誘っていた。