JR東日本水戸支社はこのほど、常磐線湯本駅の改良工事を実施すると発表した。2015年3月の新駅舎使用開始時から、副駅名称を導入することも発表されている。
駅舎リニューアルは、「地域一体の駅づくり」をコンセプトに実施。ホームに足湯を設置するなど、いわき湯本温泉郷の玄関口にふさわしい設備を整えるとともに、環境にも配慮した駅舎とする。イベントスペースとして活用できる待合スペースの整備も行い、地域の交流の場として市民に提供する。駅舎2階部分には物販スペースやギャラリーなどを設け、地元と連携した地域の魅力発信に努めるという。
環境面では、省エネルギー・再生可能エネルギーなどのさまざまな環境保全技術を導入した「エコステモデル駅」として整備。太陽光発電設備を設置し、駅舎やホームで使用する電力にあてるほか、待合スペースには温泉熱を利用した床暖房設備を設置。暖房で利用した温泉を足湯として再利用するという。LED照明の採用などにより、駅全体でCO2排出量を約22%削減するとしている。工事期間は今年5月から2015年3月までの予定。
新駅舎使用開始と同時に導入する副駅名称については、今後実施する一般公募に寄せられた駅名の中から選定するとのこと。公募と選定は一般社団法人いわき観光まちづくりビューローが主体となって実施する。