インターネットは、音楽作成ソフト「Singer Song Writer 10 Professional」、「Singer Song Writer 10 Standard」の後継製品「ABILITY(アビリティ) Pro」および「ABILITY」を発売する。発売日は6月19日。価格は、「ABILITY Pro」通常版が5万6,000円、アカデミック版が3万8,000円、クロスアップグレード版(初回数量限定版)が3万3,000円(数量限定版終了後のクロスアップグレード版は3万8,000円)。「ABILITY」通常版が3万円、アカデミック版が2万2,000円、クロスアップグレード版が2万2,000円(全製品とも税別)。
同製品は、AUDIOとMIDIをシームレスに扱い、作曲、アレンジ、レコーディング、サウンドデザイン、ミキシング、そしてマスタリングからリリースまで、PC環境に構築するプロ仕様のレコーディングシステムを備えた64bitネイティブ対応の音楽制作ソフトウェア。同社の既存製品「Singer Song Writer 10 Professional」、「Singer Song Writer 10 Standard」のAUDIO機能、MIDI機能を強化した後継製品で、同社が25周年を迎えたことを受け製品名を改称した。「Singer Song Writer」のエントリーモデル「Singer Song Writer Lite」、「Singer Song Writer Start」に関しては改称せず、現行の製品名で販売する。
また、「Singer Song Writer 10」と比べ、ユーザーインタフェースの改良や内部処理のブラッシュアップ、オートメーション分解の向上などが実施されており、安定したAUDIOプロセッシング&MIDIエンジンとなっている。64ビット浮動小数点モードでクリアなサウンドを扱えるAUDIOエンジンを搭載し、最大24bit/192kHzまでのオーディオフォーマットにも対応する。
そのほか、複数のVSTプラグインエフェクトやVSTiを使用する際に起こるトラック間の異なるレイテンシーを自動補正し、安定した同期環境を確立。マルチコアCPU搭載のPCではAUDIOプロセッシングの並列処理を行う。加えて、各種エディタやリアルタイム入力などで入力したMIDIデータを譜面作成エディタで楽譜にすることが可能で、フォントやサイズなどの設定やレイアウトを整えた上で印刷したり、画像データとして保存したりすることができる。これ以外にも、ABILITY限定の機能として、ボーカル作成ソフト「VOCALOID3 Editor」をReWire対応のアプリケーションとして扱えるVSTプラグインを収録している。
なお、同製品の対応OSはWindows 8/8.1(64bit/32bit)、Windows 7(64bit/32bit)、Windows Vista(64bit/32bit)。2014年4月10日以降に「Singer Song Writer 10 Professional/Standard」を購入したユーザーは、最新版の「ABILITY Pro/ABILITY」に無償でアップグレードすることが可能。詳細については同製品のWebページを参照してほしい。