東京都は19日、2014年春季賃上げ要求・妥結状況の中間集計結果(2014年5月15日現在)を発表した。それによると、既に妥結した都内民間労働組合のうち、集計可能な322組合の平均妥結額は6,578円、賃上げ率は2.09%となり、同一組合の前年妥結額(5,506円)と比べると、金額で1,072円、率で19.47%上回った。

産業別・業種別妥結金額の分析対象(5組合以上)となった23業種のうち、対前年比が最も高かったのは、「道路貨物運送」の54.70%で、以下、「電子部品・デバイス・電子回路製造業」の40.42%、「非鉄金属」の36.41%と続いた。一方、対前年比が最も低かったのは、「建設業」の0.46%で、次いで「医療、福祉」の1.13%、「パルプ、紙、紙製品」の2.54%となった。

要求を提出した労働組合のうち、集計可能な474組合の平均要求額は8,640円。同一労組の前年要求額(6,565円)と比べると、金額で2,075円、率で31.61%増加した。

調査対象は都内に所在する1,000の民間労働組合。このうち、要求を提出したのは474組合、妥結したのは322組合、回答があったのは53組合。

2014年春季賃上げ妥結状況(加重平均)(2014年5月15日現在)

(※(1) 金額は原則として組合員平均 (2) 平均賃金は基準内賃金(毎月決まって支給されているもので通勤費を除いたもの) (3)加重平均とは組合員一人当たりの平均)