俳優・松重豊が主演を務めるテレビ東京系ドラマシリーズ『孤独のグルメ』の最新作となる第4シリーズが、7月9日(毎週水曜23:58~)から放送されることが19日、明らかになった。
原作は、1994年から1996年まで『月刊PANJA』(扶桑社)で連載された後、2008年から『週刊SPA!』(同)の不定期連載として復活した同名漫画(原作:久住昌之 作画:谷口ジロー)で、単行本、文庫本合わせて累計20万部を突破した。これまで2012年1月期、10月期、2013年7月期の3期にわたってドラマ化され、個人輸入商を営む井之頭五郎(松重豊)がただひたすら一人でおいしいものを食べ続ける姿を描写。劇中の店はすべて実在することから、放送後には数多くの視聴者が実際に店を訪れるなど話題を呼んだ。
前作から約1年ぶりの新作が放送されることを受け、松重は「人間ドックで何も引っかからなかったのでまたやることにしました」と出演に至るまでの経緯を明かし、「36回もやると店もネタも尽きました。以前の使い回しをやるかもしれません。51歳にもなると食が細くなってきました。食べるシーンは吹き替えをお願いするかもしれません」とコメント。視聴者に向けて、「それでもよければ、寝間着に着替えて歯を磨いてからご覧ください」とメッセージを送った。
原作者の久住昌之氏は、「ボクとしては、ドラマはSeason3で完結、と思っていたのでビックリです」と驚きを伝え、本作の魅力を「普通のグルメ番組やドラマより、何倍も手間がかかります。でもスタッフはネットに頼らず、足を動かし時間を惜しまず、汗を流して店を探し、演出してくれます」と説明。番組内の音楽は自ら率いるThe Screen Tonesが手掛けていることから、「援護射撃としてもっといい音楽を」と意欲を見せ、「五郎の新鮮な台詞を、全身全霊を込めて肩の力を抜いて考えていく所存であります」と意気込んでいる。
川村庄子プロデューサーによると、本作は都内だけでなく「いつにも増して遠方出張」を予定。内容は「Season1への原点回帰」をテーマに、甘味処や軽食はほどほどにメイン料理の店を重視する。前作と同じ夏季の放送となるが、川村プロデューサーは「1年前と同じ季節の夏でも絶対に飽きさせません」と自信をのぞかせている。