東京都江東区の日本科学未来館は、7月2日~10月5日に開催される企画展「トイレ? 行っトイレ!? ボクらのうんちと地球のみらい」に関する展示情報等を発表した。なお、同展には住設機器メーカーのLIXILが特別協賛する。

「トイレ? 行っトイレ!?ボクらのうんちと地球のみらい」イメージ

放送作家の鈴木おさむ氏が展示プロデュースで参加

日常生活から地球環境にいたるまで、あらゆる側面で「生きること」と関わっているトイレ。同展は、このトイレに関し、赤ちゃんからお年寄りまでそれぞれの年齢層でかかえる排せつの問題、世界で約25億人がトイレを使えない環境にあるという現実などを踏まえ、地球上の一人一人にとって"幸せなトイレ"とはどんなものかをオープンに、そして愉快に語り合う特別展となる。

会場は8つのエリアで構成。うんちやトイレのキャラクターによるナビゲートのもと、人間のうんちの匂いや形から、下水処理や地球環境の問題まで、トイレをとりまく問題様々なスケールで学べる。会場では、自分が今日出したうんちの形をねんどで作ったり、巨大なトイレのすべり台をすべり降りて、下水道の中を旅したりと、展示を楽しめる工夫が施される。展示のプロローグとエピローグは、放送作家の鈴木おさむ氏がプロデュースを担当する。

「トイレ? 行っトイレ!? ボクらのうんちと地球のみらい」展示構成

「はじめに: トイレに秘められた心」では、賢くて洗練された最先端の日本のトイレがお出迎え。「プロローグ: もしもトイレがしゃべれたら……」では、いつもはじっと黙っているトイレが、たまりにたまった不満を語りだす。

「エリア1: 今日どんなうんち出た?」では、様々な動物のうんちの観察や、うんちと健康を左右する腸内細菌の話を通して、うんちと来場者の関係に迫る。「エリア2: きみはトイレで何してる?」では、トイレ空間を活用した様々なアイディアを紹介。「エリア3: うんちはどこへいくんだろう?」では、“うんちの帽子”をかぶって下水道の旅へ出発。大きなトイレのすべり台をすべり降りて、下水道の水がきれいになる仕組みやうんちに含まれる資源の回収技術など、トイレの先にある世界を体験する。

「エリア4: 宇宙のトイレは未来のトイレ?」では、宇宙船に適したトイレとして、人間の排せつ物から食べ物を育てるトイレが研究されていることから、未来の宇宙トイレのモデルを見ながら、理想のトイレを考える。「エリア5: みんなが幸せになれるトイレって?」では、トイレをとりまく様々な問題をパネルや実物で紹介しながら、みんなが幸せになれるトイレとはどんなものなのかを考える。

「エピローグ: そしてトイレは歌いだす」では、今までの展示に登場したトピックと自らの思いを、トイレが高らかに歌い上げる。

会場は東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館 1階企画展示ゾーンa。会期は7月2日~10月5日。開催時間は10時~17時(入館は閉館時間の30分前まで)。火曜休館(祝日と夏休み期間中は開館)。入場料は大人1,200円、18歳以下600円(土曜18歳以下500円)、6歳以下の未就学児は無料。