「ダイドー働く大人力向上委員会」はこのほど、「職場コミュニケーションに関する意識調査」を実施、結果を公表した。
同調査は4月10日~11日、20代~50代の働く男女を対象にインターネットリサーチにて実施、回答数は1,000名だった。
約5割が新入社員に対して不安を感じている
新入社員を受け入れる既存社員側に対し、「今年4月に入社した新入社員に対して不安を感じますか」と聞いたところ、「とても不安に感じる」(9.7%)、「どちらかといえば不安に感じる」(37.0%)と、約5割(46.7%)の人が新入社員に対して不安を感じていることがわかった。
具体的にどのような点に不安を感じるか聞いたところ、「何を考えているかわからなさそう」(40.0%)がもっと多く、次いで「上手くコミュニケーションがとれなさそう」(38.8%)という結果に。新入社員とのコミュニケーションに対して、不安を抱えている既存社員が多いという結果が明らかとなった。
上記の新入社員への不安度については、30代・40代女性の5割以上が、「不安を感じる」(「とても不安に感じる」「どちらかといえば不安に感じる」)と回答。30代・40代女性以外の男女年代別では半数以下のため、大きな差が明らかとなった。
6割以上が、若手社員に対して不満
すでに関わっている若手社員に対する不満要素の有無、また不満要素について聞いたところ、不満点としてもっと多く挙げられた回答が「指示するまで動かない」(26.9%)、次いで「何を考えているかわからない」(24.7%)、「反応が薄い」(24.6%)という結果となった。また6割以上の人が若手社員に対して不満を持っているという実態が明らかとなった。
この結果から、多くの先輩社員たちが若手社員に対して、ビジネスマナーなどではなく、「何を考えているかわからない」や「反応が薄い」といった、"リアクション不足"に不満を持っていることがうかがえる。
9割以上が、「仕事において、リアクション力は必要」と回答
「仕事において、リアクション力は必要だと感じますか」と聞いたところ、「必要だと感じる」(27.5%)、「どちらかといえば必要だと感じる」(63.5%)と、仕事で"リアクション力"が必要だと感じている人が、9割以上いることがわかった。
さらに、上司、同僚、取引先などのジョークやダジャレへの対応に困ったことがあるか聞いたところ、 20代・30代の男女や40代の女性の半数以上が「困ったことがある」(「頻繁にある」「時々ある」)と回答。一方、40代・50代の年配の男性や50代の女性の半数以上は「困ったことがない」(「あまりない」「まったくない」)と回答した。この結果から若い社員や女性のリアクション不足が明らかとなった。
実際にどのような時に困ったかについては、「プライベートな話」や、「下ネタ」「つまらないギャグ」「人の悪口・噂話」でリアクションに困ったことがある、との声が多く寄せられた。