吉本新喜劇のすっちーが6月より新座長に就任することが決まり17日、大阪市内で会見を行った。

吉本新喜劇の新座長に就任する意気込みをファイティングポーズで表す すっちー

内場勝則、辻本茂雄、小籔千豊、川畑泰史に継ぐ5人目の座長となるすっちーは、1996年に漫才コンビ・ビッキーズとしてデビューし、2007年にコンビを解散後、吉本新喜劇に入団。なにわのオバハンキャラ"すち子"のキャラクターで人気を博し、2013年には新喜劇座員・松浦真也とのユニット"すち子&真也"で『歌ネタ王決定戦2013』(毎日放送)の初代チャンピオンに。同じく座員の吉田裕とタッグを組んだネタ"乳首ドリル"で全国ネットのバラエティー番組に登場するなどの活躍で、新喜劇に新たなファンを呼び込んでいる。

会見には、オカッパ頭に巨乳の"すち子"の扮装で「どうも~! すち子でございます~! 座長になりました」と元気に現れ、集まった報道陣に「もしかして、パンチラ撮ろうとしてます?」と冗談を飛ばして笑いを誘ったすっちーだが、座長就任が決まった現在の心境を聞かれると、途端に神妙な面持ちに。「座長になりたいとはずっと言ってたんですけど、いざ、なれ!となったら緊張というか、座長の重みをずっしり感じております」と身を引き締めた。

新喜劇に入団して7年目。「最初は『俺が変えたんねん!』みたいなことを考えてんですけど、入ってみると新喜劇は奥が深い。青くさいことばっかり言うてても通用せぇへんなと思った」と振り返る。だが、新座長として次世代の新喜劇を担うにあたり、「何かを変えようと思った最初の気持ちは大事にしたい」と語り、「伝統を守りつつも、そのすき間に僕や若手が新しいことを入れて、ちょっとずつ変化させていきたいと思ってます。守りに入って、『すっちーのときの新喜劇は普通やな』と思われたくないので、ガンガンとパワフルな新喜劇をやってきたい」と意気込んだ。

すっちーの新座長就任公演は6月11日(水)~16日(月)、なんばグランド花月にて開催され、全20公演が予定されている。内場、辻本、小籔、川畑の4座長が出演するほか、ベテランから若手まで、新喜劇の人気座員が揃い踏みの公演になるとあり、「4座長はおるわ、ベテランさんはおるわ、就任興業やから自分が目立たへんかったらアカンわで、配役をどうしようかものすごく気を遣う」と破天荒な毒舌キャラ"すち子"とは正反対の? マジメな人柄をのぞかせたすっちー。「こんなマジメな感じの話ばっかりで大丈夫ですかね?」と心配になったのか、「『会見では終始ふざけていた』とか『マジメにやってください! と注意される一幕も』とか書いといてください」と記者に懇願していた。