俳優の井上芳雄がこのほど、WOWOWで放送する『生中継!第68回トニー賞授賞式』のスペシャル・サポーターに就任した。
6月9日に決定する「トニー賞」は、米・ニューヨークのブロードウェイ劇場で公演された作品を対象とした、演劇界で最も権威ある賞。演劇とミュージカルのそれぞれに、作品賞や主演男優&女優、技術賞など合計26部門と特別賞があり、今年の司会は米俳優のヒュー・ジャックマンが務める。授賞式の様子は、WOWOWプライムで同日(午前8:30~)生中継される。
番組のスペシャル・サポーターを務めるにあたり、取材に応じた井上は、「ミュージカルをやってる自分にとっては、トニー賞って聞くだけでテンションが上がる」と笑みを見せ、「授賞式の中継でミュージカルを学んだ部分もあるので、関わることが出来てうれしい。逆に言うと、僕にやらせないで誰にやらせるんだと(笑)」と就任を喜んだ。「ノミネート作品の音楽を聞き込んでいる」と準備に余念がなく、授賞式の見どころともいえるステージ・パフォーマンスについて、「1番良いシーンをものすごいテンションで演じるので見応え十分。1曲だけ観ても、感動出来るエネルギーがあるのが素晴らしい」とアピールした。
また、番組を盛り上げるために制作された、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の名曲「民衆の歌」をアレンジしたミュージカル風のWEB動画にも出演している井上は、収録を振り返り、「パロディだけど内容は切実。気持ちを込めて無駄に熱く歌いました」と照れ笑い。日本ではまだ知名度が低い「トニー賞」だが、「世界最高峰のエンターテインメントが生で観ることが出来るので、すごく価値がある。ギャップを埋めるというか少しでも橋渡しが出来れば」とPRに意気込んだ井上は、「ミュージカルは、人間賛歌に直結するもの。アイドルだってディズニーだって歌って踊ってるし、人間は根本的に好きだと思う。観るだけで感動できるので、是非体験して欲しい」と熱い想いを語っていた。