日本ヒューレット・パッカードは15日、最大70枚/分で印刷できるインクジェット複合機/プリンタ「HP Officejet Enterprise X」シリーズを3モデル発表した。5月29日より発売する。
同社の次世代インクジェットプラットフォーム「HP ページワイドテクノロジー」を搭載するインクジェット複合機/プリンタ。価格は「HP Officejet Enterprise Color Flow MFP X585z」が328,000円、「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」が278,000円、HP Officejet Enterprise Color X555dnが148,000円。
3モデル共通の機能としてセキュリティ性の高さが挙げられる。Universal Print Driverとの組み合わせによる印刷ジョブの暗号化や、PIN入力機能による暗証番号プリント、Windows認証/Kerberos認証、LDAP認証などのユーザー認証に対応。万全のセキュリティでデータの漏洩を防止する。「HP Future Smartファームウェア」により将来的な機能拡張も可能。印刷速度は最大70枚/分で、同価格帯のレーザープリンタと比較して、ランニングコストは約50%に抑えられている。
1つのソリューションでプリンタ管理の効率化が可能な開発プラットフォーム「OXP(Open Extensibility Platform)」を搭載するほか、ユーザー/アプリケーションごとのカラー出力制限が可能な「HP Color Access Control」や、デバイス管理ツール「HP Web Jetadmin」などに対応する。
複合機の「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」と「HP Officejet Enterprise Color Flow MFP X585z」には、スキャン文書のプレビューなどに役立つ、8インチのタッチ対応カラー液晶モニタが搭載。ワークフローを登録して自動化する「クイックセット」機能にも対応する。
最上位モデル「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」には、両面同時スキャンが可能なシングルパス両面ADF、重送を検知する「HP EveryPage」、OCR機能などが搭載されており、スキャンデータを直接Microsoft SharePoint 2010に直接送信できる「スキャンto SharePoint」に対応する。