パイオニアは5月15日、AVアンプ「VSA-1124」「VSA-824」を発表した。発売は6月下旬。希望小売価格は、VSA-1124が85,000円で、VSA-824が51,000円(いずれも税別)。
VSA-1124は7.1ch、VSA-824は5.1ch対応のAVアンプ。いすれもHDMIの最新規格2.0に対応しており、4K映像の伝送が可能だ。2モデルとも、192kHz/24bitに対応したDACを内蔵しており、FLAC、WAV、AIFF、Apple losslessのハイレゾ音源を含むさまざまな音声フォーマットが利用できる。VSA-824が搭載するDACチップは詳細が公開されてないが、同社によるとドルビーTrueHDやDTS-HDマスターオーディオ向けのDACチップとのことだ。それに対してVSA-1124は、オーディオ用に開発されたESS テクノロジー製「SABRE Premier Audio DAC(ES9006S)」を搭載。より高品位な変換を実現しているうえ、FLACやWAVのマルチチャンネルコンテンツ、DSD(2.8MHz)の再生も可能だ。
さらにVSA-1124は、位相補正技術「オートフェイズコントロールプラス」やbit拡張処理技術「Hi-bit24 Audio Processing」も採用。オートフェイズコントロールプラスは低域の遅れをリアルタイムに補正する技術。従来のフェイズコントロールが、再生システムに由来する低域の遅れのみを補正していたのに対して、オートフェイズコントロールプラスでは、ソースに由来する低域の遅れも補正する。
また、ジッターの発生を防ぐ「PQLS ビットストリーム」や、時間軸方向の補正も取り入れたスピーカーの自動設定プログラム「Advanced MCACC」も採用している。
2モデルともネットワークに対応。インターネットラジオを利用できるほか、ホームネットワーク上でのストリーミング再生を行うDLNA 1.5やAirPlayに対応している。コントロールアプリ「iControlAV5」に対応しており、iPhoneやiPod touch、iPad、Android端末で直感的な操作を行うことができる。VSA-1124では、AVアンプの各種設定や映像のスケーリング設定の操作も行うことが可能だ。
搭載するHDMI端子はVSA-1124が入力7系統と出力2系統で、VSA-824が入力6系統と出力1系統。リアパネルに装備されている入力のうち、1系統はHMLとの兼用。また、VSA-1124はゾーン出力にも対応している。
そのほかの入力インタフェースは、デジタル音声(同軸×1、光×1)、AV入力×2系統、アナログ音声×1系統にUSB×1基。ADAPTER PORTも装備しており、オプションのBluetoothユニットを接続することが可能だ。さらにVSA-1124では、1系統のコンポーネント入力、IR入力も利用できる。
定格出力は、VSA-1124が100W/chで、VSA-824が95W/ch。周波数特性は、5Hz~100kHz(+0dB/-3dB)となっている。
本体サイズは、VSA-1124がW435×D362.5×H168mmで、VSA-824がW435×D331.5×H168mm。質量は、VSA-1124が9.8kgで、VSA-824が8.6kgだ。