内閣府は15日、2014年1~3月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整済)速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比1.5%増、年率換算では5.9%増となった。プラスは6四半期連続。消費増税前の駆け込み需要が影響したとみられる。
景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比1.2%増、年率5.1%増と、同じく6四半期連続のプラスとなった。
項目別に見ると、民間最終消費支出(個人消費)は実質2.1%増、名目2.1%増。このうち、家計最終消費支出は実質2.1%増、名目2.1%増。持家の帰属家賃を除いた家計最終消費支出は実質2.4%増、名目2.5%増となった。
民間住宅(住宅投資)は実質3.1%増、名目3.4%増、民間企業設備(設備投資)は実質4.9%増、名目4.5%増と大幅に伸びた。
政府最終消費支出は実質0.1%増、名目0.6%増。公的固定資本形成(公共投資)は実質2.4%減、名目2.2%減となった。
財貨・サービスの輸出は実質6.0%増、名目5.1%増。財貨・サービスの輸入は実質6.3%増、名目7.0%増となった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比0.0%増と、2009年7~9月期以来、18四半期ぶりにプラスに転じた。輸入品目の動きを除いた国内需要デフレーターは0.7%増となった。