ガジェット好きかどうかを見分ける確実な方法。それは持ち物をチェックすることだ。
スマートフォンにタブレット、ノートPCに充電アダプタ、ポケットWi-Fi、モバイルバッテリー、デジカメ、予備のバッテリー……これから無人島でサバイバルするの? と尋ねたくなるような重装備だが、ガジェット好きにとってはこれが最低限の手荷物なのである。……まぁ、ここまでじゃないにしても、近い装備で日々生活している人はけっこう多いのではないかと思う。それくらい今は、どこにいても仕事をしなきゃいけない時代なのだ。
で、こんな大荷物をいつも持ち歩いていると、ガジェットの次にこだわり始めるのがバッグである。そもそもこれ全部が入るバッグ自体が少ない上に、あったとしてもデザインがビミョーだったりするのだ。実際、筆者も今までに何度バッグを買い替えてきたことか……。
そんな"ガジェット好きあるある"に深く頷いた諸君に、今回はとっておきのバッグを紹介しようと思う。
Spigenから発売されているバックパックだ。
Spigenといえばスタイリッシュなスマホケースやタブレットケースなどのアクセサリを販売している会社で、いわばガジェットのプロ。そんな"わかってる"Spigenがバックパックを発売するからには、間違いなく"わかってる"製品に間違いないのである。
ではさっそく紹介していこう。まずはグレーのクラスデン2のバックパックだ。
デザインは見ての通り、非常にシンプル。オレンジのSpigenロゴをワンポイントにあしらっており、グレーといいつつもほんのりオリーブがかった渋い色合いがスタイリッシュだ。独特の洗練されたフォルムとシンプルさは、どこかアップル製品を連想させる。
素材は耐久性に優れたプレミアムナイロンを使用しており、ざらっとした手触りがとても心地いい。変な光沢もなく、高級感がある。ラフな服装はもちろん、ある程度フォーマルな格好、なんだったらスーツでも無理なく合わせられそうだ。とても使いやすいデザインといえる。
さすがはSpigen、デザインは100点だ。となると、次に気になるのは収納性と保護力だ。ガジェット好きにとって"どれだけたくさん収納できるか"と"タブレットやノートPCをきちんと保護できるか"はバッグを選ぶ際の最重要項目なのだ。
ということで、さっそく収納力をチェックすべく、ジッパーを開けていったのだが……先に言っておきます。すまん、ナメてました。このバックパック、見た目からは想像できないくらいに収納力があります。
まず、一番外側から。ここには大きめのポケットがついていて、ちょうど10インチクラスのタブレットを収納できるようになっている。中が濃いオレンジなのもセンスがいい。
ポイントはポケットの中の素材。なんと、ふわふわしたファー素材で覆われているのだ! もちろんこれはデバイスをしっかりと保護するため。プレミアムナイロン自体が非常に耐久力のある素材だが、ここは一番外側なので、さらにクッション性を高めるためにふわふわした素材が使われているのだろう。正直、この気配りには心が揺れ動いた。外からはわからないところにも手を抜かない。これぞOMOTENASHIの精神じゃないか。
さらに細かい部分だけど、このポケットのすぐ上に、もうひとつ小さなポケットがある。ここには予備バッテリーなんかのちょっとした小物類が入りそうだ。それにしても、この狭い隙間に2つのポケットをつけるとは……設計段階でかなり綿密に計算しないと無理だろう。
さて、次は真ん中外側よりの収納だ。ここはガバっと開くタイプになっていて、書類やファイルなどが挟めるようになっている。さらに外側寄りの方にはやはりたくさんのポケットやメッシュポケットが付いていて、こちらには細々したものを入れておけるのだ。メッシュポケットは何が入っているかパッと見てわかるので、カギやケーブルなど頻繁に出し入れする小物類を入れておくと便利だろう。あと、何度も言うようだけど、やっぱり濃いオレンジっていいね。派手なように見えるかもしれないけど、外側のグレーの渋さと程よくマッチして上品だ。これぞ大人のオシャレって感じ。
で、いよいよ本命。フルコースでいうとメインディッシュ的な収納がこちら。バックパック全体のちょうど真ん中にあたる部分で、13インチクラスのノートPCが収納できるポケットがついている。軽く閉じることができるので、バックパックをガバっと開けたときにノートPCがずり落ちたりすることもない。そして、ここもやはりファー素材でしっかり保護してくれているのだ。
どうだろう。おそるべき収納力である。しかも、Spigenバックパックのすごいところは、これだけの収納力を持ちながら横から見たときの幅がとてもスリムだということだ。どれだけ空間を有効活用しているかがわかるだろう。試しに同じサイズの一般的なリュックに荷物を詰め込んでみるといい。Spigenの収納力がどれだけすごいかがわかるはずだ。
ちなみにこのサイド部分にも小さなポケットがついていて、本当にちょっとした小物くらいなら入れることができる。ぱっと見にはわかりづらい場所なので、自分だったら、そうだなぁ、緊急用に現金を仕込んでおいたりするかも。
タブレットとノートPCに関しては専用のポケットが用意されているが、もちろんポケットをどう使うかは自分次第。これだけいろいろな収納があるのだから、自分でいろいろ考えてカスタマイズしてみるのも面白いじゃないか。
と、グレーのグラスデン2のバックパックの紹介は以上だが、もう一つ気に入ったバックパックがあって、それがこちらのニューコーテッド2のネイビーカラー。
何がいいって、中の色が綺麗な水色なのだ。グレーとオレンジも捨てがたいが、ネイビーと水色の組み合わせも、落ち着きがあって程よく目を引くカラーリングだ。うーん、迷う。
ちなみに中に関してはほぼ同じだが、実は若干構造が違っていて、こちらのネイビーバッグはノートPC収納部分がガバッとは開かない。その分、不意に荷物が落ちる危険性は少ないので、とても安心。大切な15インチPCをしっかりとホールドしてくれる。
また、外観素材はプレミアムナイロンではなく、しっとりとした上質なコーティングが施されたポリエステルが採用されている。また、撥水性にも優れているので、梅雨の時期にも大活躍してくれる。個人的にはこちらの方がより大人チックで都会的なイメージだ。グレーは逆に若々しくて旅がよく似合う。どちらもいいなぁ。
収納力と耐久性、撥水性に優れた2つのカラーリングのバックパック。バッグに迷えるガジェット好きの皆さんには、ぜひどちらか好みのバッグを試してみていただきたい。
(提供:iPad iPhone Wire) |