ホテルを選ぶ基準として、「朝食」は大きなキーワードになっている。実際、出張でホテルを利用する場合、夕食は得意先と一緒にというビジネスパーソンでも、朝食はホテルでゆっくりできる時間として楽しむ人は多いだろう。そこで今回、チェーン展開しているビジネスホテルの朝食に注目してみた。
世界のスープを日替わりで
「コンフォートホテル」は世界30カ国に展開するホテルブランドで、アメリカで導入している無料朝食サービス「Your Morning Breakfast」を日本向けにアレンジして提供している。
アメリカ、イタリア、インド、フランス、ロシア、日本という6つの国の代表的なスープ8種を日替わりでサービスするスープのほか、和洋食をビュッフェスタイルで提供。ワッフル+スクランブルエッグでメインに、ワッフル+メイプルシロップでスイーツになどと、自分好みにアレンジすることもできる。
2014年には韓国ソウルに進出する「ドーミーイン」は、全国に52店を展開。日本食だけでなく、パンやワッフル・卵料理などもビッフェスタイルで提供している。中でも、「ドーミーイン東京八丁堀」では和洋食のビッフェスタイルで展開。オムレツや目玉焼きを目の前で作る"エッグコート"を導入しており、出来立ての卵料理を心行くまで味わえる。
朝食だけの利用もOK
全国に16店を展開している「三井ガーデンホテルズ」は、そのホテルがある地域の食材やホテルのコンセプトにあわせて、朝食を提供している。
メニューは季節によって変更するが、例えば「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」ではパスタやピザのイタリアンを筆頭に、モッツァレラチーズを載せた特製オムレツや旬野菜とソーセージがごろごろ入ったポトフなどを用意。洋食のほか自家製豆乳豆腐などの和食もあり、約50品を取りそろえたこのビュッフェは、宿泊しない人も1,620円で利用できる。
全国に32店のホテルを展開している「リッチモンドホテルズ」は、そのホテルがあるロケーションを加味しつつ、一つひとつ異なるデザインを取り入れている。例えば、2014年2月にリニューアルした「リッチモンドホテル横浜馬車道」では、朝食としてタイ料理レストラン「チャンパー」でビュッフェを提供。メニューには和食や洋食もあるので、「朝からエスニックはちょっと……」という人は、好きなものをチョイスしていただきたい。
2014年に30周年を迎えた「アパホテル」では、和洋食60種類以上をビュッフェスタイルで提供。地域によってはその土地ならではのメニューも用意している。現在、オムレツと目玉焼きを実演調理するサービスを拡大しており、首都圏では「東京潮見駅前」店や「東京ベイ幕張」店などでも堪能できる。ふわふわのオムレツから始まる朝、ちょっとテンションが上がってきそうだ。
「ホテルの朝食ってこんなにいろいろあるんだ!」と思った方も多いだろう。次回の出張は「朝食」をキーワードにしてホテルを選んでみては?
※記事中の情報・価格は2014年5月取材時のもの