14~16日の3日間、東京ビッグサイトでモバイルのソリューションやサービスを集めた展示会、「スマートフォン&モバイルEXPO」が開催されている。

ファイルメーカーもこの展示会に出展している(場所:東33-15)。FileMakerプラットフォームの紹介に加え、開発パートナー各社による実際のソリューションも見られる。

展示会のファイルメーカーブースではおなじみのバルーンが目印。同社の開発パートナーの9社と特別協賛1社によるソリューションを実際に見たり、個別に詳しい話を聞いたりすることができる

モバイル系の展示会なので、ブースの展示内容はもちろん、iOSによるモバイルソリューション。多様な業務に応じて構築できるFileMakerソリューションの幅広さがわかる。指先で書く署名や写真撮影など、iOSデバイスならではのインターフェイスと機能を活かした実例も多数見られる。

開発パートナー各社に話を聞いたところ、FileMakerプラットフォームの開発の利点として、開発期間の短さ、カスタマイズの柔軟さ、徐々にシステムを拡張していけるスケーラビリティなどが挙がった。さらにiOSデバイスを導入することにより、ユーザーが操作をすぐに覚え、いつでもどこでも使える実用的なシステムを構築できるという。このような利点を実際に見て、プロフェッショナルから直接話を聞けるチャンスだ。

U-NEXUSは、点検整備ing/CheckManシリーズを紹介している。基本的な形式はチェックリストだが、業種や業務に応じてカスタマイズすることにより、進捗管理、品質管理、業務マニュアルなど、さまざまな用途に活用できる。単にチェック業務を省力化するだけでなく、このソリューションを導入することでチェック結果の集計、品質保証、社員のモチベーションの向上、営業ツールなどにもつながることを目指しているそうだ。このシリーズの導入事例として、株式会社武蔵野がファイルメーカーのサイトで取り上げられている

地図アプリやサービスでおなじみのインクリメントPが特別協賛として出展し、FileMakerと地図を組み合わせた新しいソリューションを公開している。災害派遣医療チーム、日本DMAT大阪事務局で今年3月から使われた始めたものだ。FileMakerに保存されている病院の情報を地図にマッピングできる。津波被害を想定して、標高による地の色分けなども実装。今後はiOSデバイスへの展開やルート検索など、災害時に役立つ機能の追加を予定しているとのことだ

OSKは業務システムの「SMILE」を開発している企業で、2年ほど前からFileMakerのソリューション開発も手がけるようになった。データベースサーバとインターネット経由で接続するのではなく、iOSデバイス上でデータベースをオフラインで使う手法をとることもあるという。インフラ構築やセキュリティの懸念がない、導入コストが抑えられる、場所や環境を問わずに使えるなどの理由で、顧客から歓迎されるそうだ。開発側としては、FileMakerならモックをすぐに作って顧客に提案でき、実際の稼働開始も早いというスピード感があると語る

ブース内ではミニステージも随時開催されている。ソリューションの実際の動作や、FileMakerの製品紹介を見ることができる

ファイルメーカーでは、ミニステージのスケジュールなどがわかる「FMe2Goスケジューラー」を配布している。これからスマートフォン&モバイルEXPOに行く方は、ダウンロードした上で同社のブースを訪ねると便利だ(FileMaker Go 13 for iPad & iPhoneが必要。図はiPhoneのスクリーンショット)

東京ビッグサイトではこの会期中、ほかにも「情報セキュリティEXPO」などIT系の展示会が多数、同時開催されている。情報収集や商談の場として活用できる機会だ。