KADOKAWAとドワンゴは、対等の精神に基づき共同株式移転により両社の完全親会社となるKADOKAWA・DWANGOを設立する方法により経営統合することで合意に達し、統合契約書を締結すると発表した。
株式移転比率は、KADOKAWAが1.168に対し、ドワンゴは1となる。これにより、KADOKAWAの普通株式1株に対して統合持株会社の普通株式1.168株を、ドワンゴの普通株式1株に対して統合持株会社の普通株式1株をそれぞれ割当て、交付する。
今回の経営統合の目的は、両社が持続的な成長を図るため、KADOKAWAの書籍、コミック、映画、アニメ、情報誌、ゲームなどのエンタテインメント・コンテンツと、ドワンゴのniconicoを始めとした各種サービスおよび高度なネットワーク技術を連携させ、付加価値の高いコンテンツや新規サービスを迅速に提供することにある。
両社はすでに2013年3月に、互いのリソースを活用し、新しい形の広告サービスを開発するためドワンゴの子会社だったスマイルエッジを合弁会社化しているが、結果、両社のコラボレーションにより互いの収益に貢献する事業が生まれるなど、事業提携は順調に進捗しているという。
KADOKAWAのコンテンツ編集力を生かし、ドワンゴのプラットフォーム上でUser Generated Contentとして創出される多様なコンテンツをプレミアム化し、メディアミックスを含めたKADOKAWAの販売・流通施策を通じて、KADOKAWAにおけるコンテンツ販売事業を最大化する。
海外においては、KADOKAWAが展開している現地拠点やその運営ノウハウと、ドワンゴのネットプラットフォーム等を活用し、新たなビジネスモデルを検討する。