カシオ計算機は14日、デジタルカメラ「ハイスピードエクシリム」の新製品として、インターバル撮影機能を搭載した光学18倍ズームモデル「EX-ZR850」を発表した。ホワイト/ブルー/レッドの3色を用意。5月23日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は税別32,000円前後。
一定間隔で自動撮影を行う「インターバル撮影機能」を搭載したデジタルカメラ。最長20日間(約500時間)のインターバル撮影に対応し、花が咲いていく様子や自然の変化などを撮影できるほか、撮影した画像を動画にする機能もある。Wi-Fiを内蔵しており、スマートフォンを使ったリモート撮影が可能。
強力な手ブレ補正機構「HS手ぶれ補正」を備え、上下回転、左右回転、上下、左右、回転の5軸方向の手ブレを軽減する。加えて、光学手ブレ補正によってシャッタースピードで2段分を補正し、高速連写合成と組み合わせることで、最大5段分の手ブレ補正効果を得られるという。
インターバル撮影のイメージ(GIFアニメーションを見る) |
画像処理エンジンには、デュアルCPUと2つの画像処理回路からなる「EXLIMエンジン HS Ver.3」を搭載。約1.3秒の高速起動、約0.015秒のレリーズタイムラグ、約0.17秒のオートフォーカス、約0.25秒の撮影間隔など、動作に関するさまざまな要素を高速化している。また、1,600万画素の画像を、秒間30枚、最大30枚で高速連写が可能。
その他の撮影機能として、被写体から背景までピントを合わせる「全焦点マクロ」、シャッターを押したタイミングの前後画像も記録する「トリプルショット」、ゆっくりとした雲の流れなど長時間の変化を短時間の動画に圧縮記録する「タイムラプス」、一眼レフカメラで撮影したようなボケが得られる「背景ぼかし」などを装備。また、宙に浮かぶ玉に写り込ませる幻想的な作風「宙玉」を含めた、10種類のフィルターも楽しめる。
主な仕様は、撮像素子が1/2.3型正方画素高速CMOSセンサー、総画素数が1,679万画素。レンズ構成は、非球面レンズを含む10群11枚。焦点距離は約25~450mm(35mm判換算)、F値は3.5(W)~5.9(T)。モニターには3.0型の約92万画素TFTカラー液晶を搭載する。
記録画素数は、静止画が最大1,600万画素(4,608×3,456ドット)。最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画撮影も可能。記録形式は、静止画がRAW(DNG)とJPEG、動画がH.264/AVCとMOV。約49.9MBのメモリーを内蔵するほか、外部メモリーとしてmicroSDXCメモリーカードを使用できる。
ISO感度はISO80~3200(HSナイトショット時:最大25600)。シャッター速度はオートが1/4秒~1/2,000秒、静止画プレミアムオートPRO時が4秒~1/4,000秒、絞り優先AE時が1秒~1/2,000秒、シャッター速度優先AE/マニュアル露出時が15秒~1/2,000秒。露出制御は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス、マクロ、マニュアルフォーカスなど。撮影可能範囲は約4cm~。
電源は専用リチウムイオン充電池「NP130A」を使用し、撮影枚数は約455枚、動画撮影時間が約1時間35分、連続動画撮影時間が約2時間25分(タイムラプス撮影時:約4時間25分)。本体サイズはW107.4×D30.7×H60mm、重量は約225g(電池およびメモリーカード含む)。