パナソニックは5月13日、ウェアラブルカメラ「HX-A500」を発表した。発売は6月12日。価格はオープンで、推定市場価格は42,000円前後(税別)。

「HX-A500」

ウェアラブルカメラは、使用者の視点に近く臨場感が高い一人称動画を撮影できる機器だ。頭などに装着する関係上、機器の小型化が求められ、普通のビデオカメラに比べると画質面で劣ることが多い。

HX-A500は、有効画素数が約903万(16:9)の1/2.3型「新・大型セル&裏面照射型高感度MOSセンサー」や、高解像レンズシステム、高速処理が可能な画像処理エンジン「クリスタルエンジンPRO+」の採用により、ウェアラブルカメラとしては世界で初めて3,840×2,160ドットの4K・30p撮影が実現。高精細、高画質の一人称動画を撮影できるモデルだ。

カメラ部分と本体が分離したセパレート式のスタイルを採用。カメラ部は、撮影時の負担を減らすために、サイズがW26.5×D68.5mm×H26.5mm、質量が約31gと小型かつ軽量に仕上がっている。本体部のサイズはW59.5×D26.7×H94mmで、質量は約128g。

本体部には、1.5型の液晶ディスプレイを搭載している。パナソニックでは、1,920×1,080ドット/60pまでの撮影に対応したウェアラブルカメラ「HX-A100」を2013年にリリースしているが、同製品はディスプレイレスモデルで、撮影する画角を確認するためにはスマートフォンやタブレットなどとWi-Fi接続する必要があった。ディスプレイが搭載されたHX-A500では、スマートフォンなどと接続しなくても画角の確認ができる。

補正エリアの広い「ブレ補正」と「傾き補正」が採用されており、アクティブな動画撮影に対応。IP58の防水/防塵性能も備えている。

記録メディアはmicroSD/SDHCメモリーカードで、動画のフォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MP4)。通常撮影モードでは、最大3,840×2,160ドット/30p(VBR:最大ビットレート72Mbps)までの動画を撮影できる。またスローモーションモードでは、最大1,920×1,080ドット 60fps/30p(VBR:平均15Mbps)までの動画を撮影可能だ。

複数の動画から見所を抽出して短い動画に編集する「ムービースライドショー」機能を搭載。同機能では、シーンの抽出から映像効果や音楽の付加まで自動で行うことができる。