日本銀行は13日、2014年4月のマネーストック速報を発表した。それによると、現金通貨や預金通貨などを合わせた指標「M3」の平均残高は前年同月比2.8%増の1,183兆8,000億円となった。伸び率は前月から0.1ポイント低下し、3カ月連続で縮小した。

M3の内訳を見ると、現金通貨は前年同月比3.3%増(前月3.8%増)の81兆9,000億円、預金通貨は同5.2%増(同5.3%増)の506兆7,000億円、準通貨は同0.6%増(同0.7%増)の561兆2,000億円、CD(譲渡性預金)は同2.0%増(同3.4%増)の34兆6,000億円となった。

M3からゆうちょ銀行への預金を除いた「M2」は前年同月比3.4%増(前月3.6%増)の872兆9,000億円となり、3カ月連続で伸び率が縮小。「広義流動性」も同3.1%増(同3.7%増)の1,540兆2,000億円と、同じく3カ月連続で伸び率が縮小した。

マネーストックは、通貨保有主体が保有する通貨量の残高(金融機関や中央政府が保有する預金などは対象外)が基本となる。通貨保有主体の範囲は、居住者のうち、一般法人、個人、地方公共団体・地方公営企業が含まれる。このうち、一般法人については、預金取扱機関、保険会社、政府関係金融機関、証券会社、短資等を除く法人となる。なお、速報値は後日修正される場合がある。