バイリンガルスペシャリスト人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンはこのほど、「ロバート・ウォルターズ アジア雇用調査 2014年第1四半期」を発表した。
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同調査の対象となる国は、日本・香港・シンガポール・マレーシア・中国・韓国を含むアジア6カ国。各国での大手求人情報サイトおよび全国紙に掲載された専門職、17項目における求人広告数を四半期に一度、調査・分析している。
エンジニア職の需要日本は増加、中国は減少
対象となるアジア6カ国の2014年第1四半期(1-3月)の求人広告数は、前年同期比で23%増加していることがわかった。特に、シンガポールの求人広告数は、38%増え、前期と比べても14%伸びた。求人広告数が前年同期比35%増の日本では、景気の回復基調が求人動向にも堅調に影響し、職種によっては人材不足も懸念されるとしている。
日本では、エンジニア職の求人広告数が38%と、前期に引き続き高い伸びを記録。景気回復とともに海外展開を加速させている製造業では、海外プロジェクト経験のあるエンジニアに需要が集まった。また、人材不足が懸念されている建設業界や土木建築業界の求人需要も堅調となった。
中国でのエンジニア職の求人広告数は、前期比29%減と大きく需要が下がった。前年同期と比較しても、9%減少した。主に不動産市場の減速が、新築物件の建設に影響を与えており、関連職の減少につながっていると予想している。
シンガポールは人材不足
シンガポールでは海外企業の参入による、外資系企業の求人が増加傾向にあるとのこと。現地では、「タレントショーテッジ」と言われ、企業が求めるスキルに対する経験を持つ人材の不足が目立つという。特にITと会計・財務分野の広告求人数はそれぞれ前期比22%、26%増加。また、急増する採用ニーズに対応する人事スペシャリストの需要が30%増えている。