ベネッセコーポレーションが発行する生活情報誌『サンキュ!』は、20~30代の主婦110名を対象に主婦の働き方に関する調査を行い結果を発表した。今回の調査は3月に行われ、2009年3月に専業主婦95名を対象に行った同様の調査と比較し結果をまとめた。
「フルタイム」で働きたい層が10.4ポイント増加
今年の調査では専業主婦層の88.4%が「働く意向あり」と回答しており、2009年と比較して16.7ポイント増加していることが分かった。特に「すぐにでも働きたい」「2~3カ月から半年以内に働きたい」層が合計で12.3ポイント増加しており、働くことを具体的に考えている層が増えていることが見てとれた。
希望する就業形態で見ても「パート・アルバイト」が最も多く79.7%から76.2%と今も主流であることは変わらないが、「フルタイム」で働きたい層が10.4ポイント増加した。専業主婦へのあこがれが若い層で高まっているといわれるが、実際の専業主婦層の中では働くことへの意欲は高まってきているといえそうだとしている。
実際に働くためのノウハウ情報へのニーズが高まる
専業主婦に共働き主婦のどんなことが一番知りたいのか、情報ニーズの変化についても聞いてみた。増加幅が大きい項目を見ると、1位「仕事の探し方」(7.2ポイント増加)、2位「子どもの預け先」(7.1ポイント増加)、逆に減少幅が大きい項目では1位「1日の時間の使い方」(10.9ポイント減少)、2位「子どもとのコミュニケーション」(6.5ポイント減少)という結果になった。
「働く主婦のイメージを知るための情報から、実際に働くために行動するノウハウ情報のニーズが増えていることが顕著にでており、働くことを現実的に考え始めた専業主婦層が、行動に移すきっかけを求めて情報収集を始めているリアルな現状が伺える」と調査では分析している。