内閣府は12日、2014年4月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比16.3ポイント低下の41.6となり、2カ月ぶりに悪化した。横ばいを示す50を下回ったのは15カ月ぶり。

景気の現状判断DI(出典:内閣府Webサイト)

家計動向関連DIは前月比19.8ポイント低下の37.2。消費増税による駆け込み需要の反動減などにより、小売関連などを中心に低下した。業種別に見ると、小売関連は同28.8ポイント低下の31.9、飲食関連は同0.7ポイント低下の48.1、サービス関連は同8.4ポイント低下の44.1、住宅関連は同5.6ポイント低下の44.7となった。

企業動向関連DIは同9.9ポイント低下の48.5。駈け込み需要の反動の影響もあり、受注や生産に一服感がみられたという。業種別では、製造業が同7.0ポイント低下の50.0、非製造業が同12.1ポイント低下の47.5となった。

雇用関連DIは同6.9ポイント低下の55.9。一部で求人の増勢に一服感がみられた。

2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比15.6ポイント上昇の50.3と、5カ月ぶりに改善した。

内閣府は、景気ウォッチャーの判断を「景気は、緩やかな回復基調が続いているが、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により、このところ弱い動きもみられる。先行きについては、緩やかに回復していくと見込まれる」とした。