2014年7月25日に日本公開を控える特撮怪獣映画・ハリウッド版『GODZILLA』の最新カットが公開され、フルCGで制作されたゴジラの姿が明らかになった。

2014年7月25日に日本公開を控えるハリウッド版『GODZILLA』最新カット

ハリウッド版『GODZILLA』は、日本が誇る特撮作品の『ゴジラ』が、ハリウッドの超一流スタッフによって制作。キャストには、主演に『キック・アス』の若手実力派・アーロン・テイラー=ジョンソン、1954年の第一作『ゴジラ』の精神を受け継ぐ科学者役に渡辺謙、さらにエリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストンなど豪華出演陣が名を連ねている。

公開された『GODZILLA』の最新カットは、灰色の空の下に立つゴジラ。このゴジラは、これまでで最大となる355フィート=108メートルの高さを誇り、これまでの映像技術では表現できなかった精細な動きが加味されるとともに、頭部のフォルムや背びれなど多くのファンが思い描くゴジラの雄姿が再現されているという。「今、人知をはるかに超えるゴジラが現れたら、我々は何を感じ、何をなすのか?」という"リアル"をテーマ掲げ、日本から始まる物語には、徹底的なシミュレーションが重ねられ、アクション映画の枠を超えた繊細なドラマが描かれている。

ハリウッド版『GODZILLA』は、日本に先がけて5月16日より全米で3,900スクリーン以上の劇場で拡大公開され、世界63の国と地域で公開が決定している。来週に公開を控えたアメリカでは、ハリウッドのドルビーシアター(旧コダックシアター)にてワールドプレミアが行われ、ギャレス・エドワーズ監督、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ブライアン・クランストンと、渡辺謙・南果歩夫妻、日本語吹き替え版のボイスキャストを務める佐野史郎が出席。主演を務めるアーロンは「日本のゴジラファンに、ぜひ観てもらいたいです。僕らがゴジラのすばらしさを世界中にきちんと伝えようとしていることを、彼らに感じとってもらいたいと思います」と日本のファンへ向けてメッセージを伝えた。

渡辺謙(左)とギャレス・エドワーズ監督

また、プレミアで初披露された『GODZILLA』は、ドルビーシアターで1,500人が鑑賞。同会場で『ゴジラ』が上映されるのは、誕生から60年の歴史の中でもちろん初。オープニングからキャストの名前がクレジットされるたびに拍手がわき起こり、渡辺演じる芹沢博士の口から日本語の発音で「ゴジラ」という言葉が発せられると場内は大盛り上がり。さらにゴジラが本作で初めて登場すると、場内の興奮はピークに達し、上映終了時には割れんばかりの拍手が巻き起こっていたという。劇場を後にする観客からは、サムズアップしながら口々に「ベリーグッド!」「グレイト!」「アメイジング!」と称賛の声が届いている。

上映後に渡辺は「ゴジラには国境も国籍もないんだと、世界中に愛されているんだと、実感しました。(観客の)興奮している感じがダイレクトにそのまま伝わってくるので、一緒に興奮しました」とドルビーシアターの興奮を伝えながら「今、僕たちが実際に抱えている社会の問題や悩み、畏れが、この映画にきちんと反映されているからこそ、日本人の俳優として挑戦したいと思いましたし、だからこそゴジラが今僕たちにとって必要と思える映画になったと思います」と自信をのぞかせた。

そして、エドワーズ監督は「大勢の観客がそのシーンで拍手するのを見て、ファンタスティックだと思いました。その台詞を撮影した時、(日本語発音で)『ゴジラ』と聞いて『カット』をかけました。僕は『静かにして』と言って(よく聞くと)、自分が映画における決定的なシーンを目撃したと思いました。本当に素晴らしい瞬間でした」と、今宵のハイライトを振り返った。

ハリウッド版『GODZILLA』は、2014年7月25日に日本公開。

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