月刊漫画雑誌『ゲッサン』(小学館)で連載中の漫画『信長協奏曲』(のぶながコンツェルト/石井あゆみ著)のアニメ化、ドラマ化、映画化が8日、同時発表され、ドラマ、映画の主演を俳優の小栗旬が務めることが明らかになった。

『信長協奏曲』のドラマ、映画で主演を務める小栗旬

『信長協奏曲』の映像化は、「フジテレビ開局55周年プロジェクト」としてフジテレビが初めて"プロジェクト"として立ち上げる大型企画。7月からテレビアニメ、10月から連続ドラマ(実写)、さらにその後、劇場映画(実写)として展開する。アニメ化、実写ドラマ化、実写映画化が同時に発表されるのは史上初となる。

『信長協奏曲』は、「マンガ大賞2012」「このマンガがすごい!2012」など数多くの賞にノミネートされる人気作。主人公のサブローは、運動神経がよく、"にらみ"を利かせて相手を威圧できる鋭い眼光の持ち主だが、勉強が苦手で歴史に一切興味がないという高校生。サブローはある日突然、戦国時代(1549年)にタイムスリップしてしまい、そこで出会った自分の顔とそっくりな織田信長に「病弱な自分に代わって、織田信長として生きてほしい」と頼まれ、天下統一を目指すことに。

ドラマと映画で主人公のサブローを演じる小栗旬は、サブローが出会う本物の織田信長も演じ、一人二役となる。「オファーをいただく前から、原作を読ませていただいていました」という小栗は、「子どものころから『週刊少年サンデー』を読んで育ったので、あだち充さんと高橋留美子さんのお二人が絶賛している作品は、絶対に外さないだろうと(笑)。読み進めていくうちに、この物語の核になる設定はすごいなと感心していたところに、オファーをいただいたのでうれしかったです」と喜びを示した。

そして、「『死ぬまでに一度でいいから、織田信長を演じてみたい』と思っていた」と、織田信長役にあこがれていたことも明かし、「『信長協奏曲』の織田信長は、自分が思い描いていた織田信長とは少し違いますが、人生で一度でも織田信長を名乗れるのであれば、やらない理由はないです」と話している。小栗は、ドラマ、映画の主演のほか、テレビアニメでナレーションを務めることも決まっている。

7月にスタートするテレビアニメの声優陣も発表され、主人公サブローの声は、アニメ『DEATH NOTE』をはじめ数多くの作品で主役を務めている宮野真守が演じることに。本物の織田信長には、アニメ『進撃の巨人』で主人公を演じ、今年3月には「第8回声優アワード」で主演男優賞を受賞した梶裕貴が決定。そして、信長の妻・帰蝶を水樹奈々、後の豊臣秀吉となる忍者・伝二郎(木下藤吉郎)を中村悠一が担当、そのほか悠木碧(お市)、興津和幸(池田恒興)、内山昂輝(織田信行)、浅沼晋太郎(前田利家)、小山力也(柴田勝家)、福山潤(徳川家康)、木村良平(浅井長政)、杉田智和(足利義昭)、櫻井孝宏(竹中半兵衛)らが出演する。

『信長協奏曲』のドラマ、映画で主演を務める小栗旬

アニメの声優陣。左から、サブロー役の宮野真守、織田信長役の梶裕貴、帰蝶役の水樹奈々

原作『信長協奏曲』