セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイHD)は8日、大規模災害対策の一環として、埼玉県北葛飾郡杉戸町に建設していた「杉戸燃料備蓄基地」が完成したと発表した。国内小売業では初の燃料備蓄基地という。
同基地は、燃料の販売・配送事業を展開する三和エナジーとの協業により、2013年5月末から杉戸町のイトーヨーカ堂物流センター敷地内に着工。災害発生時に利用する緊急物資搬送用の燃料400キロリットル(軽油350キロリットル、ガソリン50キロリットル)を常時備蓄する。
平時は三和エナジーの営業拠点として利用し、首都直下地震などの大規模災害発生時には、備蓄燃料を避難所への緊急物資配送やセブン&アイ各店舗への商品配送のために利用する。敷地面積は約650坪、建設費は約4億円。
同基地の完成に併せて、同日、イトーヨーカ堂ならびにセブン-イレブン・ジャパンは、杉戸町と「災害時における生活物資の供給協力に関する協定」を締結。大規模災害発生時に町民生活の安定を図るため、同町からの需要に対して調達可能な生活必需品を提供するという。
セブン&アイHDは、今後も災害発生時における社会インフラとしての機能をさらに強化すべく、大規模災害対策に注力していくとしている。