ネスレ日本は、グローバルリーダーの発掘・育成を目的とした「カカオプラン インターンシップコース」の参加者を5月7日より募集する。同社はこれまで、新入社員が考えたバージンロード入社式を行うなどイノベーティブな試みを行っているという。2014年4月には、「入社式はいらない」として新入社員に大規模イベントの記者発表会を任せたことで話題となった。
カカオ生産国が直面している課題に取り組む
ネスレグループでは、2009年よりカカオ生産国において、カカオ農家とネスレの双方に価値が生まれる活動「ネスレ カカオプラン」を実施している。
同プランは、コートジボワールをはじめとしたカカオ生産国で、カカオの品質に見合った価格での買い取りや、病気に強く、良質なカカオがたくさん実る苗木の提供、カカオ栽培に関する知識・技術を提供する勉強会などを開催している。また、水環境や道路の整備、学校の建設などを通じて、カカオ農家が健やかに生活できるようなサポートも実施している。
このほど、これからの未来を担う学生に、カカオ生産国が直面している課題に取り組む「カカオプラン インターンシップコース」を計画した。学生たちに、日本にいては見えてこない世界の「現実」と「課題」に向き合い、海外の現場でもたくましく学び、業務を遂行できる力をつけてもらうことで、これからの日本を担うグローバルリーダーを育成することを目的としている。
インターンシップは、9月下旬から約10日間を予定している。国内研修の後、世界最大級のカカオ生産国「コートジボワール」に赴き、現地農家との対話などを通してカカオを取り巻く環境について理解する。参加者には「チョコレートやその主な原材料であるカカオを取り巻く環境について理解すること」「『ネスレ カカオプラン』が、消費者の皆さんに支持され、ネスレ製品が選ばれるためのマーケティングプランの策定」という2つのミッションが与えられる。
応募受付は、5月7日~30日12:00まで。募集資格は、大学・大学院・短大・高等専門学校・専門学校に在学中の学生および、大学・大学院・短大・高等専門学校・専門学校、高校を卒業して3年以内の者。応募方法は、「ネスレ カカオプラン」インターンシップ詳細ページで案内している。
カカオプランとは?
世界人口の増加と新興国の発展にともない、チョコレートの消費量が増加する一方、生産国ではカカオの木の高齢化、知識不足による木の病気などが原因で収穫量が減っており、将来的に十分なカカオの供給が難しくなる可能性もあるという。
こうした中で、同グループが2009年より始めた「ネスレ カカオプラン」では、カカオ農家と同グループの双方に価値が生まれるよう、「品質に見合った価格での買い取り」「病気に強い苗木の提供」「栽培に関する勉強会の開催」「水環境や道路の整備」「学校の建設」など多岐にわたる活動を行っている。