JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州はこのほど、ゴールデンウィーク期間(4月25日から5月6日まで)の利用状況について発表した。

JR旅客6社がゴールデンウィーク期間の利用状況について発表

JR北海道では、4月25日に札幌駅構内で快速「エアポート」のパンタグラフにビニールが付着した影響で、特急列車2本を含む4本が運休。5月2日には千歳線上野幌~北広島間で、線路脇の斜面に乗用車が入り込んでいた影響で普通列車34本が運休するなど、期間中は計89本の列車が運休したという。

同社の主要4線区(「スーパー白鳥」「はまなす」など本州方面、「スーパー北斗」など函館方面、「スーパーカムイ」「スーパー宗谷」など旭川方面、「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」など帯広・釧路方面)の輸送実績は28万9,500人(前年比88%)。中でも函館方面は7万4,900人(前年比81%)と大きく落ち込んだ。札幌圏輸送実績(4線区普通列車上下計)は224万4,700人(前年比102%)、新千歳空港駅の利用実績は30万5,900人(前年比95%)となっている。

JR東日本は、5月1日に発生した東北新幹線郡山駅での人身事故や、5日に発生した伊豆大島近海を震源とする地震の影響により、一部の新幹線、特急列車に運休や遅れが発生したものの、おおむね順調な運転状況だったという。

期間中の同社の新幹線・特急列車の利用者は441万7,000人(前年比97%)。新幹線では、東北新幹線(盛岡~八戸間)が23万7,000人(前年比100%)、秋田新幹線(盛岡~田沢湖間)が9万9,000人(前年比103%)に。在来線では、常磐線(「スーパーひたち」など)が30万1,000人(前年比100%)と前年の水準を維持したが、外房線・内房線(「わかしお」「さざなみ」など)は8万7,000人で前年比89%となった。

JR西日本の期間中の利用は、新幹線で154万7,000人(前年比96%)、在来線も含めた合計は238万7,000人(前年比96%)。新幹線・在来線とも前年を下回った列車が多かったが、関西空港線を走る特急「はるか」は前年比113%の6万4,000人となった。京阪神エリアの近距離券の利用者数は、1日あたり113万9,000人(前年比97%)。3月7日にオープンした「あべのハルカス」の最寄り駅となる天王寺駅では、前年比110%の1日あたり6万3,000人の利用者数を記録したという。

JR東海の新幹線・在来線特急列車の輸送実績は、新幹線で345万4,000人(前年比98%)、在来線も含めた合計は363万2,000人(前年比98%)。特急「サンライズ」や特急「しらさぎ」は前年度比100%を確保したが、他の新幹線・特急列車は軒並み前年度を下回った。

JR四国では、瀬戸大橋線で27万5,200人(前年比92%)、予讃線・土讃線・高徳線の主要3線区で13万4,900人(前年比95%)が利用したとのこと。JR九州は、九州新幹線で35万4,000人(前年比100%)、在来線で44万9,000人(前年比99%)、合計80万3,000人(前年比99%)が利用したと発表している。