「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」の海外巡回展の第1弾となる「パリ展」が、4月30日から国際交流基金パリ日本文化会館にて開幕した。期間は6月21日まで。

ビゼンオサフネ

マドリードでも開催予定

同展は2012年に岡山県の備前長船刀剣博物館で始まり、これまで国内の9カ所で30万人以上を動員した。海外巡回展は今回のパリ展が初の開催となる。

展示内容としては、アニメ「ヱヴァンゲリヲン」に登場する「ロンギヌスの槍」「ビゼンオサフネ」「マゴロクソード」「プログレッシブナイフ」などを伝統技術で再現した刀剣類や、作品の世界観や登場キャラクターにインスピレーションを受けて制作した日本刀など計20点を中心としている。その他、日本古来の名刀5点や刀装具、等身大のキャラクターフィギュアや複製原画パネルなども展示している。

渚カヲルの太刀

弐号機短刀

零号機脇差し

30日のパリ展初日にはフランス人のほか、観光客や現地在住の日本人など、人種・国籍・老若男女を問わず多くの人が来観した。同日には、同展の多くの作品を手がけた装剣金工師(刀身彫刻)の木下宗憲氏による講演とデモンストレーションも行われ、2回とも60名の定員が満員となった。デモンストレーションでは実際に同氏による刀身への彫刻が行われ、会場を賑(にぎ)わせた。

刀身に龍の彫刻を入れる木下氏

また、同展は7月5日から、スペイン・マドリードでの開催を予定している。期間は9月28日までで、ABCミュージアムでの開催となる。

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