日本損害保険協会はこのたび、4月16日・17日にモンゴル・ウランバートルで開催された国際保険フォーラム「Inclusive Insurance 2014」に、同協会の深田一政常務理事と大熊孝国際部長が参加したと発表した。このたびの参加は、金融庁からの推薦を受けて実現したもの。
このフォーラムは、モンゴル金融監督委員会(FRC)と国連開発計画(UNDP)の主催、モンゴル保険協会(MIA)などの協賛で、貧困削減活動の一環としてマイクロインシュアランス(開発途上国の低所得者層向けに設計された、低価格・低コストで提供される保険)を中心に、保険の普及の重要性と政策推進を目指して開催された。モンゴルだけでなくアジアを中心に各国から保険監督者・業界関係者約200名が参加した。
深田常務理事はパネルディスカッションに出席し、「市場を守るうえでの金融監督者の役割と意義」をテーマに日本の現状を発表。金融庁が進めるベター・レギュレーションと、これに呼応する損保業界の自主的な規律の確立や消費者保護に向けた業務品質向上を説明し、健全な損保市場の形成には官民の共働が重要であると述べたという。モデレーターや会場からの問いかけに対しても積極的に意見を述べ、同協会の考えを参加者に伝えた。FRCやUNDP、各国からの参加者から「素晴らしいプレゼンテーションだった。特に官民共働は興味深い」などの感想が寄せられ、高い評価を得たとしている。
また、モンゴルFRCのバヤーセアハン議長、ヘルレン副議長、ガンボルト保険部長、ジャフラント損保局長らと、両国の保険市場について情報交換を行ったほか、2010年12月に「協力覚書」を締結しているモンゴル保険協会(MIA)とは個別に会談を行い、バトーシ会長、バッジャガールCEOらと両協会間の交流促進について意見交換を行うなど、両業会間の交流を深めたとしている。