子役の芦田愛菜、関ジャニ∞の丸山隆平、行定勲監督、女優・羽野晶紀が5日、大阪市内で行われた映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(6月21日公開)の完成披露試写会に出席した。

左から行定勲監督、八嶋智人、芦田愛菜、羽野晶紀

本作は、作家・西加奈子の『円卓』を原作に、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)や『パレード』(2010年)など数々のヒット作を手がけてきた行定勲監督がメガホンをとった作品。大阪の狭い団地に住む大家族の暮らしを描き、芦田はその家族の中心人物で、口が悪く少し偏屈な小学3年生の女の子・琴子(こっこ)を演じる。芦田にとって本作は、単独では初の主演映画となり、すごみのある関西弁でほえながらも孤独にも憧れているという難しい役どころとなっている。

こどもの日に行われた今回のイベント。芦田が、「大阪弁でのお芝居はすごくテンポが良くて楽しかったです。今日は、天気が悪い中お越しくださってありがとうございます! とってもうれしいです!」とあいさつすると、客席からは「かわいい!」の声が上がった。また、役柄と自身を比べ、「こっこちゃんの好奇心旺盛なところと、男子に『コラー! 何してんねん!』と追いかけるところが似ています」と明かし、「こっこちゃんは孤独を愛しているけど、私は友達が話していると『何話しているの? 私も入れてー!』と言っちゃうので、そこは似ていないですね」と違いを説明した。

また、行定監督が「愛菜ちゃんは怖い話が好きなんだけど、夜に怖い話をすると眠れなくなるんです」とエピソードを披露すると、6歳の息子を持つ八嶋は「愛菜ちゃんはとても子供らしく、俳優さんとしてもしっかりしていて、とても付き合いやすいタイプの女性です」とベタ褒め。丸山は、「とても暑い中での撮影で、前から愛菜ちゃんのことが好きだったんですが、暑っ苦しい自分はあまり話しかけられないなと抑えていました」と振り返り、会場の笑いを誘った。

最後に行定監督が「タイトルにあるイマジンというものが何なんだろうと考えてもらえるとうれしいです」と作品に込めた思いを語り、芦田は「去年の夏、みんなで一生懸命撮影しました。私も大好きな映画です。みなさんもこの映画を好きになっていただけたらうれしいです。楽しんでってやー!」と関西弁のあいさつで締めた。

(C)2014「円卓」製作委員会