米Amazon.comは5月5日(現地時間)、「#AmazonCart」サービスを発表した。これはAmazon.comの商品ページへのリンクが含まれているTwitterのツイートに対し「#AmazonCart」のハッシュタグをつけて返信を行うと、当該商品が自身のAmazon.comアカウントのカートに追加される仕組み。事前にTwitterとアカウント接続を行う必要があるが、商品購入のための新たな導線として注目されそうだ。
これはAmazon.comとTwitterの協業により実現したもの。詳細やアカウントの接続方法については「#AmazonCart」のページに記載がある。日本語版のAmazon.co.jpには当該のページがまだなく、現在はまだ米国向けの限定サービスとみられる。
Amazon.comの商品へのリンクが含まれるツイートであれば、すべてこの#AmazonCartサービスの対象となる。同ツイートへの返信時に#AmazonCartのハッシュタグが含まれていることが「ショッピングカートへの追加」のスイッチとなっており、返信するコメントはなんでもかまわない。とりあえず気に入った商品をツイート上で見かけたら、いったん#AmazonCartでカートに追加しておき、後で吟味しつつ実際に購入が行えるという仕掛けだ。Twitterの利用はほぼモバイルユーザーに偏っており、その特徴を活かした仕様だといえる。ただ、これだとTwitterの性質上、カート追加履歴がすべて丸見えとなるが、プライベートに設定されたアカウントでは知人限定の公開範囲となる。
アフィリエイトのような仕組みがどのように作用するかなど不明点もあるが、もしフォロワーの多いアカウントが商品情報を含んだ形をツイートした場合、SNSで購買範囲の拡大効果が期待できる。また企業や小売店などの公式アカウントがAmazon.comの商品情報を含んだ形でツイートを行うことで直接ユーザーの購買行動に結びつけることが可能だったりと、いろいろ応用範囲が広そうだ。