昨夏、過去最多の搬送患者数を記録した“熱中症“。搬送患者数は、毎年7、8月にピークとなるが、平均気温が20℃を超え、体がまだ気温や湿度の変化に慣れていない5月は、実は熱中症に注意が必要な時期であることをご存知だろうか。

そんな中、一般財団法人日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトと、日本コカ・コーラのスポーツ飲料「アクエリアス」が共同で、このほど5月5日を“熱中症対策の日”とする記念日の登録を 日本記念日協会に申請し、認定された。

暦上、5月5日は“立夏”と呼ばれ、夏の始まる日を意味する。この日を“熱中症対策の日”とすることで、熱中症患者が増加する前にいち早く世の中への注意喚起を行い、熱中症患者を防ぐための啓発活動を強化していく。

熱中症指数を示すアイコン

その活動の一環として、熱中症指数を示すアイコンを作成。日本気象協会で設定した熱中症の危険度を、5色の背景と“ねつぼうくん”と名付けたキャラクターの表情で伝えていく。“アクエリアス”ブランドサイトをはじめ、tenki.jpのタイアップページ、Yahoo!熱中症特集ページ、トレインチャンネル、スーパーマーケットなどの店頭に掲示して注意喚起を促す。

日本気象協会の気象予報士・蔵田英之氏によると、今年の夏はエルニーニョ現象の発生が予想され、例年よりも暑さが控えめの夏となる可能性があるとのこと。ただし「熱中症は、単に気温や気象といった外的環境のみならず、体調や暑さへの耐性なども関係するため、熱中症患者数を予想することは難しい。気温が高くないからといって決して安心できないのが、近年の夏の傾向」と解説する。

さらに、「熱中症対策においては、飲料はやはり重要なアイテムのひとつ」と述べ、「熱中症ゼロへ」プロジェクトを通じて、熱中症対策に役立つアイテムとして公式飲料であるアクエリアスを紹介するなどの取り組みを続けたい」と話している。