日本政策金融公庫は1日、2014年3月の全国小企業月次動向調査の結果を発表した。それによると、3月の売上DI(全業種計、季節調整値)は前月比13.1ポイント上昇のプラス5.5となった。プラスに転じるのは1997年3月以来、17年ぶり。

4月の全業種売上DIはマイナス28.3と、大幅に低下すると見込んでいる。

売上DIの推移(出典:日本政策金融公庫Webサイト)

業種別に見ると、製造業の売上DIは前月比15.9ポイント上昇のプラス15.1と、過去最高を記録。非製造業は同13.2ポイント上昇のプラス4.3と、1994年7月以来のプラス。一方、4月の売上DIは、製造業(マイナス14.8)、非製造業(マイナス30.4)ともに大幅に下落すると予想している。

3月の採算DIは前月比16.3ポイント上昇のプラス9.9。4月の採算DIはマイナス13.0と、再びマイナスに転じる見通しとなっている。

2013年度下半期に設備投資を実施した企業割合は27.3%で、前年同期比15.6ポイント上昇。業種別に見ると、全業種で前年同期より割合が高くなっていた。

調査時点は2014年4月1日~3日。調査対象は日本政策金融公庫の取引企業(従業員数20人または10人未満)で、有効回答数は1,115社。