俳優の山田孝之、綾野剛、柳楽優弥、女優の門脇麦らが1日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた映画『闇金ウシジマくん Part2』(5月16日公開)の完成披露試写会で舞台あいさつを行った。
本作は、漫画雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載中の同名漫画を原作に、違法な金利の闇金業者・丑嶋馨(山田孝之)が、安易に借金を重ねる多重債務者たちを容赦なく追い込んでいく物語。2010年にドラマ化された後、2012年に劇場版が公開。その後、今年1月からドラマ第2弾が放送され、劇場版第2弾の完成を迎えた。この日は、山田をはじめとした主要キャスト12人(山田孝之、綾野剛、菅田将暉、木南晴夏、門脇麦、高橋メアリージュン、中尾明慶、窪田正孝、本仮屋ユイカ、柳楽優弥、崎本大海、やべきょうすけ)に加え、シリーズとおしてメガホンをとる山口雅俊監督の計13人が集結した。
丑嶋演じる主演の山田は、「今回、すごく面白いです」と本作の出来栄えに自信をのぞかせると、キャスト陣を前に「皆さん、(役柄が)だいたいクズばっかりなんですけど、キャラクターをしっかりと作り上げて入り込んで振り切ってやっている」と説明。この日は終始、「ほかの方にもいっぱい話してもらいたい」と言いつつコメントの出番を譲りながら、「役は結構クズなんですけど、みんな俳優としてはすごい最高にかっこいい」と共演陣をたたえた。また、劇場版2作目の完成披露を迎え、「ウシジマという作品が大きく成長したことを実感できていて、すごく続けてきた意味がありますし、すごくうれしいです」と喜びをかみしめた。
一方、丑嶋の幼なじみで情報屋の戌亥(いぬい)役として登場する綾野は、客席からの黄色い声援を受け、「精神状態が心配ですね」と照れくさそうにしながら、「(作品に)加われたらいいなと思っていたのが現実になって非常にうれしいですね」と満足気。山田が、「飛ぶ鳥しか落とさない綾野剛ですから。出てくれて良かったです」と笑いを誘うと、綾野は「(山田は)役者としても尊敬してますし信頼しているので、非常に心地良かったですね」とうれしそうに語った。
また、ホストの麗(窪田)をナンバー1にするため金と欲におぼれていく藤枝彩香役の門脇が、「感覚的にはホストにはまったというよりも、麗のことが好きになった普通の女の子と思ってやっていました」と振り返ると、その彩香のストーカー・蝦沼を演じた柳楽は、「いろいろ考えたんですけど…やっぱ…こう…彩香が好きなんだなぁ…って」と語り、そのストーカーを思わせる淡々とした口調に客席から笑い。続けて、司会者から"謎のストーカー"と紹介されたことに対して、「謎のじゃなくて、普通のストーカーですし」と指摘すると、すかさずやべきょうすけが「普通のストーカーってどんなんだよ!」とツッコミを入れていた。