日本能率協会はこのほど、新入社員が「会社や社会に対し、どのような意識や価値観を持っているか」の調査結果を公表した。同調査は、同会が提供する新入社員向けセミナーの参加者を対象に、3月27日から4月8日にかけて調査票記入方式で実施。1,039人から回答を得た。
「子どもが生まれても仕事を続けたいか?」と質問した。その結果、「ぜひ続けたい」(72.3%)、「続けられる環境がそろえば続けたい」(22.3%)を合わせると94.6%となった。また、女性の回答に限っても89.8%となり、過去最高となった。
共働きで育児をする場合、「ぜひ育児休暇を取得して育児をしたい」(43.5%)、「会社で前例があれば取得したい」(26.1%)を合わせると69.6%となった。また、女性の回答に限っては90.5%と、9割を超える女性が育児休業を取得したいと回答した。
同協会によると、「子どもが生まれても仕事を続けたい」と考える女性の割合は緩やかな上昇傾向にあり、育休取得意向も9割と高い。一方、男性の育休取得意向は60%~65%を推移している。今後、保育施設の拡充や企業の支援策といった環境整備がよりいっそう求められるとともに、男性側の意識転換を促す取り組みも欠かせないとしている。