6月21日に公開されるCGアニメーション映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の主要キャスト陣が29日、都内のスタジオにて公開アフレコを実施した。

左より、アンドロメダ瞬役の岡本信彦、ペガサス星矢役石川界人、アテナ(城戸沙織)役の佐々木彩夏、キグナス氷河役の小野賢章、ドラゴン紫龍役の赤羽根健治

アフレコには、女神アテナ(城戸沙織)役の佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)、ペガサス星矢役の石川界人、ドラゴン紫龍役の赤羽根健治、キグナス氷河役の小野賢章、アンドロメダ瞬役の岡本信彦が登場。報道陣向けの公開アフレコとなり、番組収録中に左足関節外果骨折で全治2カ月の佐々木は、足首の怪我の様子が隠れるピンクのドレス姿で、石川に車いすを押してもらってスタジオ入りしていた。

今回のアテナが、本格的な声優が初挑戦となった佐々木は、オファーを受けた際の心境を「伝統あるとても有名な作品なので、私でいいのかと思いました。初めての声優のお仕事は、どうすればよいのかわからない部分も多かったので緊張しました」と振り返り、アテナという役柄については「城戸沙織は演じていくうちに好きになりました!」と好感触の様子。また、「声優のお仕事は、また機会があればやりたいので、オファーを待っています!」と、今後の声優としての意気込みを語った。

ペガサス星矢として共演し、佐々木の城戸沙織について「(星矢として)とても演じやすかった」と太鼓判を押していた石川は「多くの先輩たちが演じられた歴史ある作品への出演は非常に光栄です。僕らしい星矢を演じることができたと思うので、映画を多くの人に観てもらうことができればと祈っています」と手応えを感じている様子。ドラゴン紫龍役の赤羽根は「昔から『聖闘士星矢』を知っている人も、そうでない人も、大作ができたと思うので、ぜひご覧ください。この作品を通じて、新しいヒーローとして子供たちに『聖闘士星矢』が認知されていったらうれしいです」と新たな聖闘士星矢が、新たなヒーローとして子供たちに浸透していくことに期待を寄せた。

そして、キグナス氷河役の小野は「自分にできることをすべて出しきりました。小宇宙(コスモ)を燃やしてアフレコに臨みました」、アンドロメダ瞬役の岡本は「世代的にリアルタイムでは知らないのですが、『ネビュラチェーン』の台詞を言えたのは幸せでした」とアフレコを振り返り、それぞれに役に対する心構えや思い入れを語っていた。

なお、アフレコ後に行われた囲み取材では、佐々木へ怪我についての質問が集中。佐々木は「段差もなにもない真っ平らなところで転んだら骨折してしまいました。自分でもこんなに鈍くさいのかとびっくりしました……」と苦笑い。今回のドレスについては「私服です」と答えて報道陣を驚かせるも、すぐに「嘘です」と訂正。「普段は5人がおそろいの衣装で、こういった衣装を着る機会がないので、テンションが上りました。あと、おめでたくないのに、なぜかみんなにおめでとうとたくさん言われます(笑)」と怪我を感じさせない余裕を見せていた。

『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』は、1985年から1990年にかけて漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載された車田正美氏原作の『聖闘士星矢』をCGアニメーション化した作品で、原作・TVアニメともに非常に人気の高い「聖域十二宮編」を描いていく。「車田正美・熱血画道40周年記念映画」として車田氏自らがタイトルを命名し、監督は『TIGER&BUNNY』シリーズなどで知られるさとうけいいち氏、脚本は鈴木智尋氏が担当。一新されたキャラクターや聖衣(クロス)のデザインも大きな話題となっている。

(C)2014 車田正美/「聖闘士星矢」製作委員会