「シブヤの日」である4月28日、渋谷駅地下1階コンコースに「渋谷ちかみちラウンジ」がオープンした。渋谷に集まる若者世代から子育て世代をメインターゲットに、多目的トイレ、授乳室、女性パウダールーム、男性ドレッシングルーム、Wi-Fiの利用が可能なラウンジなどを設置。駅構内の施設でこれらの設備が1カ所に集まるのは日本初の試みだという。
快適な設備を提供、渋谷を「日本一訪れたい街」に!
現在、渋谷駅周辺は、「渋谷ヒカリエ」をはじめとした大規模な再開発が行われており、昨年3月の東急東横線・東京メトロ副都心線の相互直通運転開始によって渋谷駅地下の利用客も増加。そこで地下の移動をわかりやすく快適にするために、渋谷駅の東西を結ぶ地下通路「渋谷ちかみち」が導入されている。
「渋谷ちかみちラウンジ」はその機能を強化するリーディングプロジェクトとして開業。東急電鉄・東京メトロが運営にあたる。施設面積は約182平方メートル。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線渋谷駅の地下1階、渋谷駅4・5番出口を降りた付近に位置する。
女性パウダールームと授乳室は、写真家・映画監督の蜷川実花氏の監修により、同氏のデジタルフォトブック「ニナデジ」からビジュアルを使用。また、家具屋や照明はインテリアデザイナーの笠原栄治氏がセレクトし、鮮やかなで個性的な空間が演出されている。男性ドレッシングルームにはフィッティングスペースも完備。身だしなみを整えられる「男の隠れ家」として、ビジネスでもプライベートでも活用できる。
男女共用のラウンジは、ソファや机・椅子が配置され、街に出る際の待ち合わせや仕事の合間の休憩などに使える空間となっている。Wi-Fiも利用でき、基本的に飲食の持込みも可能。英語が話せる「渋谷ステーションコンシェルジュ」が常駐しており、駅構内や地図の配布、周辺の観光名所の案内に対応する。コンシェルジュは同施設のほか、地下4階の連絡通路や渋谷ちかみち総合インフォメーションにも常駐し、駅構内の巡回も行う。
「渋谷ちかみちラウンジ」の開業を受け、「渋谷が『日本一訪れたい街』となることをめざし、便利できれいでわかりやすく、歩いていて楽しく思っていただけるような地下空間になるよう邁進していきたい」と東急電鉄の担当者も話していた。
利用時間は、男女トイレが初電から終電まで、多目的トイレとその他の施設は10~20時。料金はいずれも無料。トイレ(多目的トイレを含む)の利用は自由だが、その他の施設を利用する際には同施設の向かいにある「渋谷ちかみち総合インフォメーション」にて名前を記入する必要がある。「TOKYUポイントカードTOP&」または「Tokyo Metro To Me CARD」があれば直接利用可能とのこと。