フルネットは東京都荻窪で、入手困難な酒とされる「獺祭(だっさい)」3種類を飲み比べできる試飲会「獺祭三酒試飲会」を、5月19日に開催する。

左から、獺祭「等外」「純米大吟醸50」「試」

講義と試飲の二部構成

「獺祭三酒試飲会」は、特定名称酒として認められている獺祭「純米大吟醸50」と、特定名称酒としては認められず普通酒扱いとなる獺祭「試(ためし)」・獺祭「等外(とうがい)」の3種類を、飲み比べできるイベント。

獺祭「試」は、獺祭「純米大吟醸磨き二割三分」の原料米として使用する精米歩合23%の山田錦のうち、破砕して小さくなった米を集めて仕込んだ酒。これまで破砕した米は酒造りに使用してこなかったが、蔵元の旭酒造は発想転換して、試験的に醸造したという。

獺祭「等外(とうがい)」は、農産物検査法による検査基準で等外米に格付けされた米で仕込んだ酒。酒税法に規定する「特定名称酒」の要件(三等米以上を使用)を満たしていないことから、純米酒として認められず、普通酒扱いとなっている。

「試」「等外」とも、米と米麹と水だけで仕込んだ純米造りの酒だが、純米酒として認められていない。そこで2種類の「特定名称以外の酒」の実力を知ってもらうために、獺祭「純米大吟醸50」と飲み比べするイベントを実施する。三等米以上の米で仕込んだ酒と、破砕して割れた米や等外米で仕込んだ酒の酒質の違いを知る貴重なイベントとなる。

イベントは二部構成で、一部では講義「純米酒と『米だけの酒』の違い」を実施。二部では料理と共に獺祭3酒を実際に飲み、比べてみることができる。

開催日時は、5月19日の19時~21時30分。会場は「荻窪いちべえ」(東京都杉並区)。会費は6,000円。申し込みはフルネットの参加申し込みフォームで受け付ける。