女優の有村架純が、10月7日から上演される舞台『ジャンヌ・ダルク』で舞台初出演にして初主演を務めることが27日、明らかになった。
本作は、フランスの救世主として神がかりな的な活躍をし、その後わずか2年で儚く散ったジャンヌ・ダルクの生涯を描いた物語。13歳で神の声を聞き、数万のフランス兵を率いて国の危機を救い、19歳で火刑台に送られる過酷な運命を背負ったジャンヌを、有村が演じる。そのジャンヌの宿命の鍵を握るフランス王・シャルル7世役は東山紀之。演出・白井晃、脚本・中島かずき、音楽・三宅純のタッグで舞台化が決定した。本作は、2010年に堀北真希と伊藤英明らのキャストでも上演された。
初舞台に向けて、「全く舞台の経験がないので、今回は白井さん、キャストの皆さんにたくさんのことを学ばせていただきたいと思います」と臨む有村。「大勢のお客さまの前で全力を出し切れた時、どんな新しい自分に出会えるのかが本当に楽しみ」と期待も膨らんでいる様子で、「私なりにやるしかないので、がむしゃらな気持ちで1つの目標に向かっていく姿を見せられたらと思っています」とコメント。「不安もまだありますが、この2014年版『ジャンヌ・ダルク』で、お客さまに感動とパワーを届けられるよう、全力で頑張りたいと思います!」と意気込んでいる。
一方、ここ数年は『英国王のスピーチ』(2012年)、『フランケンシュタイン』(2013年)など舞台俳優としても活躍している東山。主演の有村に「その真っ白な魅力と僕とが化学反応を起こすことで、この『ジャンヌ・ダルク』という舞台がどんな色になるのか。その変化を僕もみてみたいですね」と期待を寄せる。演出の白井氏は、有村の印象を「映像で初めて拝見した時から穏やかながら芯の強さを感じていました。静かなる精神の強靱(きょうじん)さと人を受け入れる寛容さも持ち合わせていらっしゃるように感じました」と振り返り、「強さと受け入れる勇気と優しさ。有村ジャンヌにそのような部分を期待したいと思っています」と語っていた。
本作は、10月7日から24日まで東京・赤坂ACTシアター、11月15日から18日まで大阪・オリックス劇場、11月23日と24日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で上演される予定となっている。